東京学芸大学学部2年生演習(終期第5限)

レポート

今日・25日がレポートの締め切りで先ほど成績を出しましたが、途中だったヒトや書き足りなかったヒトは「続き」を待ってます。 在室日に持参して下さい。 今年度は春秋学期とも、意欲的なヒトが集まって(春の表コミの学生も含めて)とても楽しく充実した…

次回は佐多稲子

今回は問題の(?)「いのちの初夜」。 論じにくいテクストだけど、レポがシッカリ読み込んできて議論を充実させた。 先行研究の一つ、学大から東大へ進学した荒井裕樹クンの論に導かれたお蔭かも? レポのイズミンが荒井論が引きずっている作家論的視点を批…

29日は「いのちの初夜」

「鯉」は期待通りのレジュメが出て、突っ込んだ議論ができた。 サッコ君は4時5分になってもレジュメを記していたので(研究室)、強権的に止めさせた。 こんなことをやっていると、卒論提出日に遅れて(1分でも)提出が1年延びることになる。 仕上げたい…

22日は井伏鱒二「鯉」

記すのが遅れて申し訳ない。 井伏文学はテクストが分かりやすいようでいながら、結構奥が深い、或いは深く読ませてくれるという印象を持っている。 別の言い方をすれば、思いのほか難しいかも。 レポがベテランのサッコ君と、切れ者の称号である「ハセガワ」…

太宰治「待つ」

小説として受け止めると評価が下がるかもしれないけれど、ジャンルにこだわらずに読めばスゴイ傑作だと思う。 意欲的なレポなので、どこがスゴイのかを解明してくれるように期待しています。

8日は小林多喜二

「母たち」です。

次回は犀星

室生犀星「あにいもうと」です。

18日は宮本百合子

「築地河岸」をやります。 レポ決めで時間を掛けるのはサイテー。 ジンセイの大事な時間が無駄に過ぎるだけ。 自主ゼミは大事だが、そのために授業のレポを回避したがるのは、本末転倒のキョクチ。 発表はしたくないけど参加したい、という受講希望者には「…

次回は伊藤整「生物祭」

梶井「闇の絵巻」  次回は横光「機械」

「闇の絵巻」はファンが少なくないのも分かる面白さがある。 個人的には、<自己の輪郭>が溶ける不安と快感の両義性が「闇」を使って絶妙に表現されているので、注目している作品。 レジュメはコーダ君・ドコー君とも議論を誘発する力を具えたもの。 ただし…

20日は梶井です。

更新してなかったようで、申し訳ありませぬ。 次回(明日)は梶井基次郎「闇の絵巻」です。 昔、感動した学生が、この作品の図面を描いて見せてくれたことを思い出した。 前回の中島敦「文字禍」は、力のある二人のレポのおかげで刺激されたせいか、今までに…

堀辰雄と高見順の発表

今どき堀辰雄を選ぶところにセンスがある、と言っていいかも。 といってもアプローチしにくかったであろうことが伝わってくる両レジュメだったが、已むをえない(けどエライ)。 最初の発表としては、健闘ぶりを賞賛できるものだった。 高見順も同上のことが…

11月6日は高見順「虚実」

むやみと忙しくて今日の出し物の連絡が遅れて申し訳ありませんでした。 表題の通りで、梅崎春生と共に私の大好きな作家です。 作品も素晴らしい。テキストも素晴らしい!

10月30日は堀辰雄「死の素描」

表題の作品をマユ〜ン・井久保とサットマン・隆(4年生)がやります。 11月6日は高見順「虚実」だったと思います。@ テキストは『日本近代短篇小説選・昭和篇1』(岩波文庫)という素晴らしいアンソロジーです。 意欲のある2年生と、上級生も歓迎しま…

メイちゃん頑張る! レポートのこと

関谷の都合(?)で龍之介の「六の宮の姫君」を取り上げた。 メイちゃんが汚名を雪ぐ(そそぐ)姿勢でレポを買って出て、モエミちゃんと二人で議論の下地を作った。 メイレジュメの「平安の雅び」を不用意に前提にしたので叩かれたが、これはあくまでも姫の…

サイコーの盛り上がり?

レポの読みがハッキリ違っていたので、レポ同士のバトルを含めて一番の盛り上がり。 そのせいか、メイ効果か、いつも以上に時間外でも残っていた人が多かった(終了は6時過ぎ)。 何事もやる<気>が集まると充実するものダ。 それにしても<読み>にはニン…

昔、メイという優れものがいた。

昔(20年くらい前)、メイという優れものがいた。 「近代文学と社会」の授業では必ず遅刻してきて、それもバタバタとワザとのように足音高く入ってきたものだ。 コノヤロウ! と思って難しい質問をしてイジメようと思っても、いつも簡単に答えてしまったも…

24日は「魔術師」

多忙に流されるまま、更新ができずに申し訳あ〜りませんでした。 明日は「魔術師」を武川クンとピンチヒッターの赤星クンがレポです。 全員テキスト持参で来ること! 赤星クンは自分からレポの名乗りを上げるべき罪科(欠席・遅刻・授業への非集中)があるの…

テキスト入荷!

谷崎の『人魚の嘆き・魔術師』(中公文庫)が生協に入りました。 急いで購入してから授業に参加して下さい。 受講生以外も大歓迎! 17日のテキスト・プリント「小さな王国」は、廊下の棚上の引き出しの中段に入ってます。

谷崎「麒麟」

「刺青」の資料を用意した(エライ!)谷崎読みのマコトちゃんと、谷崎臭を脱しようとしたカズミンの二通りの読みが出されたのは収穫。 一方だけだと議論も貧しくなりがちだから。 一番問題になった表題「麒麟」の読み方も、孔子(徳)だけでもなく南子(美…

「北守将軍〜」 ・ 授業中のケイタイ使用

昔、北大の博士課程に進んだ大川武司クンの修論で知った作品で、その時は大川クンの論の面白さばかりが印象に残っているのだけれど、改めて読んでみたら不思議な味わいの作品だった。 十分に書き込まれていないテクストなので、レポも二人とも苦労した模様。…

「よだかの星」で盛り上がり

普段は比較的オトナシイ(消極的に過ぎる!)二人がレポながら、意外にハッキリとした主張を貫く感じだったので議論が湧いた。 ユウ君が孤独だのバッド・エンドだと言い続けたので驚いたけど、議論が進行する中に折れてきたので安心のような、物足りないよう…

これって童話? (宮沢賢治)

卒論で賢治童話を取り上げているセンちゃんが欠席だったけど、院生のキッド君が参加して議論を深めてくれた。 さて「ビジテリアン大祭」だったけど、これがなぜ童話とジャンル分けされているのか、納得しがたかった。 聞き手(読み手)を想定しようとすると…

賢治は意外にオモシロイ!

「猫の事務所」は初めて読んだけど、何じゃこれ? という印象。 初稿形も読んだけど、どう論じるんじゃろ? という戸惑いのみ。 早速この作品を選んだ二人だけに、ともに挑発的・刺激的なレジュメでありました。 サットマンが「先行研究は皆ツマラナソー」と…

賢治もオモシロイ! 5時限が終わってからがスゴイ

賢治はシロウトなのでセンちゃん(岩橋チヒロ)の参加が有り難い。 今日は(も)レポがシッカリ準備していたせいか(名取レジュメの先行研究は特に)、予想を超えて面白かったけど、賢治テクストの多義性の面白さでもあるのかな? でも特に面白くなったのは…

次は宮沢賢治だヨ〜

三島をやりたいヒトがもういないというので、来週から『銀河鉄道の夜』(新潮文庫、生協に注文済み)に入ります。 「オツベルと象」に決まるまで時間もかかったこともあり、議論の余裕が削られた。 武川イジメに時間を費やしたのは已むをえなかったけど(そ…

三島「詩を書く少年」

レジュメが2本とも良くできていたせいもあり、議論が百出して面白かった。 コイちゃんは1年生当初、モヤ〜とした感じで言うことも捉えどころが無かったけど、最近は驚きの成長ぶり! テクストの細部を立ち上げて読み込もうとする姿勢が何よりイイ。 いずれ…

次の宮沢賢治のテキスト

『銀河鉄道の夜』(新潮文庫)400円を生協に注文しました。 来週早々には入荷するそうです。 ブックオフで探して無ければ、生協でどうぞ! 発表したい作品を決めておくように!

三島の「百万円煎餅」はエロイ!

カズミンが持ち前の嗅覚を発揮して選んだテクストは、間違いなくエロかったのでピンと来なかったヒトもいたかも? (この夫婦は何をやったの? という疑問を抱いて来た受講者はどのくらいいたのか? オカキュウは理解できなかったので眠かったのか。) カズ…

三島の「卵」・築山尚美・『文学』の終焉

先週、最初にやるのが「卵」だと知らされた時にはガッカリしたものだが、築山尚美譲の画期的な「卵」論を再読する機会だと思い直したら、作品も読む気になった。 何度読んでもツマラナイ作品だとしみじみ思う。とてつもなくクダラナイ作品。なぜ三島がこんな…