近代文学研究法(秋期水曜3時限)

次回は語り論一般

ルーさんのも含めて、「坊っちゃん」論を終りにしたかったのだけれど、結構補足したので途中のまま時間切れ。 来週はルー論を終えて、語り論(ナラタージュ)を補足して研究法を終わりたい。 (柄谷の批評を取り上げたかったのだけれど、果たせなかったのは…

次回はルー・小森の「坊っちゃん」論

次回は現在の日本を代表する文芸批評家・柄谷行人の作品を予定していたのだけれど、研究室の著作集には作家論が収録されてなかったので、代わりに一世を風靡した(?)『日本近代文学の起源』(講談社文芸文庫にも収録、お勧め!)から選ぼうと思ったら、こ…

次回は漱石「坊っちゃん」論

いわゆる主人公を中心化しないで読むという画期的な論を取り上げる。 有光隆司氏の着想で、ルー小森もマネをしたものだが、もちろん有光氏の論を配布した。 出席予定ながらもプリントをもらい損ねたヒトは研究室まで。副査の大井田先生の卒論評価をいただい…

前回の続き

タイヘン難しいことを、しかしとっても大事な東西の言語の差異(したがって文学の差異)を具体例に即して理解しようしているので、ガンバッテ脳を使ってもらいたい。 前回フランス語の半過去と複合過去を取り違えて説明してしまったことに、後から気付いたの…

次は日本語と西洋語の違い(「伊豆の踊子」の例)

原子朗の魅力的な文体論を終わって、来年からは中山真彦「作品の中の『私』−−「伊豆の踊子」とその仏訳」。 段落が無い論文なので、自分で区切りながら要約をつなげていくこと。 川端作品と論文は廊下引き出し3段目。

原子郎の文体論

次回も原さんの書から「<個人の神話>から<文体>へ」です。 1回で終わらせます。ムズイけど、ガンバレ! テキストは廊下棚上の引き出し3段目。

18日も文体論

原子朗さんの有島武郎論、メチャ面白くて深い。

次回は原子朗「有島武郎の文体」

紅野謙介の「剃刀」論はあと少しで終わるので、来週から文体論に入ります。

ジュネット  第三項排除論  志賀直哉「剃刀」論

高橋敏夫の「祖母のために」論はシンポジウムのための発表なので、自著の『文学の帝国』とかいう方向にまとめようとするところはワケが分からないのが当然なので、要約からは無視して構わない。 ただし文学史的な叙述は機会を捉えて「明治40年前後」「19…

20日は志賀直哉「祖母のために」

高橋敏夫の論を取り上げます。 今村仁司の『暴力のオントロギー』という本で展開されている「第三項排除」論をネタにして、志賀のテクストを斬新な角度から切って見せた論。 テクストとそれを料理する道具がマッチした時に、それまでにない味が出せる好例。 …

知らないと恥をかく重要語 「研究法」2回分のメモ

小林幸夫の「網走まで」論を丁寧に読んでいる。 (1回目)最初から飛ばした感じだったから、今回から参加した2年生にはワケが分からなかったのも当然か。 何事にもあれ、準備(予習)をしておかないと十分には吸収できないのは当たり前。 この授業は論文要…

知らないと恥をかく重要語

最初から飛ばした感じだったから、今回から参加した2年生にはワケが分からなかったのも当然か。 何事にもあれ、準備(予習)をしておかないと十分には吸収できないのは当たり前。 この授業は論文要約をはじめ、授業準備を怠ると大事なことがたくさんあるの…

高橋敏夫の「祖母の為に」論

(更新が遅れてゴメン!)18日は、表題の続きをやった。 サナエちゃんは来るようになったが、トミーが欠席でなかなか全員が揃わない。(試験しちゃうゾ!) 明治40年前後・1910年前後という文学史の節目への言及があったので、補足した。 学芸大学と…

志賀の「祖母の為に」

収穫の多かった「伊豆の踊子」論を終えて、次の志賀の「白っ児」殺しという高橋敏夫の論に入った。 今日はアルビノの歴史的・社会的な話と、簡単なファムファタルの話だけ。

日本語の特性

1月4日に、中山真彦さんの「伊豆の踊子」論を続けて読んだ。 日本語とヨーロッパ言語の違いがよく理解できる感じで、とても面白い論文。 時枝文法の面白さも、改めて感じることができた。 シニフィアンとシニフィエの概念は極めて大事だが、それも確認でき…

授業内容

28日の欄に書き足してしまった。 そちらをご覧ください。

次のテキスト

今日の授業内容は後にして、取りあえず「伊豆の踊子」論の次のテキストをサットマンが用意してくれました。 廊下の棚上の引き出し、2段目に入れてあります。 高橋敏夫の「祖母の為に」(志賀)論です。 今日はラカンの「鏡像」、二重身(ポー「ウィリアム・…

一柳廣孝センせイの論文

論文よりも「濁った頭」という作品自体がよく分からん、という感想が多かった。 次週は続きと、中山真彦氏の「伊豆の踊子」論。 原作とフランス語訳を比べて、両言語の特殊性がとっても興味深く展開されていてメチャ面白い論文です。 欠席したトントンにはテ…

「剃刀」論

紅野謙介「剃刀」論の続き。 先週に続いて結構オシャレな表現が出てきて分かりにくい箇所もあるが、基本的にはよく考えられた優れた論で吸収すべき点が多い。 作品の末尾の場面に絡めてジェラール・ジュネットの焦点化の説明を補足したが、覚えておかないと…

紅野謙介「剃刀」論

古いタイプの重松泰雄「范の犯罪」論が終わって、新しい、かつ大変切れ味の良い「剃刀」論に入った。 注すべきことが多いので、研究法には持って来いの論。 それにしても第節の末尾の「テクストの中のテクスト」という表現がイマイチ不明。 「誰か、知ってる…

リンゴを食べながら

サットマンは風邪熱で休みという連絡は受けたけど、富田クン以外のオトコ共が無断欠席。 代わりのように、院修了生のキェーちゃんが参加。 昨夜の明治ゼミで呑みすぎてダウンしているというウワサと、難しすぎて挫折したという説の2通りの可能性があるがド…

アンケートを忘れた

研究法受講者に「進路希望届」の用紙を配布するのを忘れた。 各人が取りに来て、助手に提出して欲しい。 今日は小林幸夫の論の最終章をやってから、重松泰雄の「范の犯罪」論を読み始めた。 院生の頃、最初の小林秀雄論を発表したら、重松先生が『國文学』の…