更新してなくてゴメン! 菊池寛ゼミ、楽しませてもらってます!

 ボケが加速度的に進行しているので、学部の演習についてもブログに記していたことをド忘れしていた。一昨日のレポの美田さんから、去年のように学部の演習もブログに書いてくれと言われて気にはなっていたのだけれど、まさか既にこのコーナーも開設(?)していたとは覚えてなかった。連休で稚アユ釣りが大漁だったせいかナ?
 第1回の感想の通りで、毎回議論が盛り上がってとても楽しませてもらってます、というのがホンネ。一昨日もレポがそれぞれ挑発的な発表をしてくれたので、異論・反論が誘い出されて退屈しなかったです。いつも議論が尽くせないまま時間切れになってしまうのはザンネンですが、その後に残った人達で続ける論議がまた面白いので、聞けない人がカワイソー。一昨日も美田さんの論はそれなりに面白いが、テクストを深読みし過ぎて恣意的な方向に奔(はし)ると勝手な感想に近くなる、という批判が出た。
 それに関して補足したのは、昔「春琴抄」論が恣意的な読みの犠牲になったことがあって、春琴が自身に熱湯を浴びせたというオバカな読み方まで出たほどだったということ。テクストの言葉を大事にしながらも、先行研究の読みを超えて行くという作業の困難さが分かるようになるには時間が掛かる。半年だけの演習では分かり難い。自主ゼミに参加して補わないと卒論も書けないし、教員採用試験で文学部の学生と太刀打ちできないのは明らか。
 来週は「恩讐の彼方に」で、菊池寛大好き人間のコウタと菊池寛専門の研究生が火花を散らしてくれそうで期待できる。菊池寛の次は大江健三郎を考えてます。