明日7日は横光利一「蠅」

先週の授業メモに今秋の予定作品を記し忘れたので補記しました。
先週、鷗外(『諸国物語』)から龍之介に受け継がれたクローズアップ的な表現を「藪の中」と「阿部一族」の細部描写を比較してみせたが、細部への拘りに対する志賀直哉の異見を紹介することから始めたい。
連合大学院(博士課程)の仕事を数種類抱えながら、学大のカオを立てるために教師塾担当校での研究授業参加を強いられたりでタイヘンな目にあっているると、授業のことを考える時間は実に楽しいもんだ! 明日が最終授業で来週が試験とはザンネン! 大事な事項を伝えきれてない憾みが残るばかり。 
以前、大学の後輩のユースケ・ハマダマニアから「関谷さんは<教え魔>だからいいですけど、ボクなんかできれば授業やりたくないですヨ。」と言われたことを思い出した。結構学生にも人気のありそうなユースケでもそうなのか? と意外だった。
直接教育や研究と結びつかない仕事を強いられていると、授業の準備が楽しくて仕方ないという気持ちになるのだろう。
明日は<語り>の問題を取り上げつつ、<焦点化>という考え方を解説するつもり。