次は芥川の「未定稿」

今日は横光の「南北」、ボクの提案を受け入れてもらった作品。
気になっていたけど、こんなにヘンな作品だとは・・・
それをレポ二人が全力投球で(?)料理してみせてくれて、ゼミを盛り上げ充実させてくれた。
春ちゃんは名前の「霜」と現実の「霜」との重なりに注目しつつ、テクスト全体に波及させようとするところに将来性を感じた。
細部を生かす、文学テクストの分析の原点だと思う。
ユッコリンは徹底的に<トリックスター>にこだわった切り口で論じてみせた。
当然のごとくキツイ突っ込みを受けたものの、今後につながる達成だと思う。
水野レジュメは欠席者もゲットしておいて、トリックスターその他の文化人類学的アプローチに役立てるといいだろう。
現在、「日本文学概論Ⅰ」でトリックスターを解説しているが、他学科も多いせいか学生の目の輝きが違うのも理解できる。
世界を理解しようとする者にとって、文化人類学の考えも特別大きな刺激を与えてくれるだろう。

17日は芥川の「未定稿」であり、これは「開化の殺人」の未定稿だという説がある。
何とゼミの師範代である栗田氏がレポをやってくれるそうで、1年生のノンベチャンという期待される学生が栗田氏とペアを組む光栄を掴んだ。
乞うご期待!