ゼミ感想(続き)

3月は毎週ゼミった(今作った造語)ので、先日の感想では足らなかった。
続きをホイ! (掛け声のようでもあるし、補遺の意味でもある。)
小松左京を読むのは初めてだけれど、レポが新しい思想家(?)の考え方からテクストを読もうとしていた点も含めて面白かった。
議論が活発だったのも、皆が刺激を受けつつ勉強になったものと受け止めた。
そのまま論文として発表できるほどにまとまっていたと思う上に、久しぶりに聞いた純文学論争にも関連があるという指摘は、検討を要するとはいえとても刺激的だった。
レポにとっても左京は新しい試みだそうだけれど、自分の守備範囲に閉じてないで積極的にチャレンジして行くと、自分本来の研究も活性化されるものだ。
そう思って「解釈と鑑賞」や「国文学」(學燈社)からの依頼の3文の2くらいは引き受けて書いたお蔭で、太宰も井伏も志賀も論じることができるようになった経験から、自分を開いて挑戦することを勧めるしだい。
発表だけでなく、守備範囲以外の他人の発表を聴いたり議論に参加するのも、とても自分のためになるものだからその姿勢でヒグラシゼミに臨んでもらいたい。