旅番組  中村七之助  初山滋  「黒柳徹子のコドモノクニ」

歴史番組がたくさんあるのは歓迎ながら、MCの愛之助とか六平(むさか)直政などが邪魔臭いというのは記した。
旅番組も好きで昔からよく見ていたものだけれど、特にNHKの「世界街歩き」のように訪問地を時間をかけ、かつ歩く視線でゆっくりと紹介する番組が増えているので楽しめる。
こうするとヨーロッパは建物のみならず道路も石造りだということもよく分かるし、ゆっくりした観光スピードの効果で臨場感も伝わってくる。
BS日テレも「大人のヨーロッパ」で街歩きをマネしたのはいいけれど、一時期骸骨そのもののようなヒドイ女を案内人にしていた時は醜いので見にくかった。
そういえばNHKはスタッフの姿を見せないで、ナレーターだけをタレント数人使っている。
同じやり方をしているBS−TBSの「美しい日本に出会う旅」のナレーターは、中村七之助に代ってしまって最悪!
以前は兄の勘九郎がやっていたのだけれど、忙しすぎるのか七之助に譲ったお蔭で見なくなってしまった。
というのも画面はイイのだけれど、七之助のナレーションは肩に力が入り過ぎて不自然極まりなくて聞いていられない。
類例のない下手なナレーション!
たぶん勘九郎のようにストレート・プレイ(普通の演劇)でも活躍しているわけではなく、歌舞伎の芸しか持ってないという引き出しの少なさが原因だと思う。
今日、久しぶりに見たらカマっぽい話し方が気持悪くて我慢できなかったけど、女形という引き出ししか持ってないのだからダメなんだネ。
デビューして間もない頃だったか、女性問題で週刊誌をにぎわしていたことがあったけれど、あれは浮き名を流した親の勘三郎(故人)のマネだったのかな?
兄の勘九郎は一穴主義でそうしたウワサを聞かないけど。
バスや各駅電車を乗り継ぐ番組も多くなっているけれど、蛭子(えびすよしかず?)という存在は不愉快なので見ないナ。

それにしてもよくテレビを見てるナ、と思われるかもしれないけれど、いつも他の仕事をしながらとか(旅番組はジャマにならない)ブログを記しながらなのでご安心下さい。
今もBS朝日の「昭和偉人伝」の吉田茂を、続けて前に紹介した「黒柳徹子のコドモノクニ」で初山滋という童画家の特集を見ながら記しているところ。
日本の軍備化に抵抗し続けた吉田茂をたどった最後に、狂信的に軍備を急ぐ安倍のアホの演説を流す皮肉な番組作りは笑えた。
初山滋という人は素晴らしいアーティストだと感じたけれど、今までまったく知らなかったのは残念!(童画には縁が無いからナ)
これに比べると、紹介したばかりのほんまちひろは影が薄くかんじるのは当然。
安曇野にあるいわさきちひろ美術館には行ったことがあるけれど(大好きなジャンセン美術館のついでに)、そこにも展示されているとのこと(15年くらい前のことだったから、その時には無かったのかな?)。
モダニストとしての面を強調した伝記も出版されているようだけれど、白黒だけのまるでビアズリーを思わせる作品もあって驚き(解説では指摘してなかったけれど)。
この番組も毎回再放送してもらいたいものだ。

@ 「〜けれど」という言い回しを多用しました、意味は無いけれど。