ジャニス・ジョップリン  プーランク

ロックとクラシックという別個の音楽から2人をおススメするけれど、関係は全く無い。
ジャニスは映画がらみで今「リトル・ガール・ブルー」というジャニスの映画が封切られているそうだけど、若い世代は残念ながら知らないかもしれない。
酒やドラッグの方で有名になってしまった感じで映画もそちらを話題にしているかもしれないけれど、ジャニスはそんなことはどうでもよくなるような歌を聴いてくれれば済む問題だ。
これがロックだ! というインパクトのある歌唱力にぜひ感動してもらいたいものだ、スゴイよ。

プーランクの方は春樹がらみで、絶賛推薦した黒岩裕市『ゲイの可視化を読む』を読んでいたら、痛烈な春樹批判の例証となった「偶然の旅人」という作品にプーランクがゲイだったことを隠さなかった、という記述があったことを思い出したので触れておきたい。
BLGTであることと音楽(を始めとする芸術文化)とは直接的関係は無いのは当然だから、プーランクの音楽と本人がゲイであることは全く関係ないので、そのつもりで聴いてもらいたい。
プーランクというとすぐに学生時代の友人のアキラ君を思い出す。
クラシック音楽と蝶という2つの趣味が重なっていたので、1度ならずアキラ君の家に遊びに行ったことがある。
自身で捕えた極めて貴重なミドリシジミの標本を見せてもらったり、音楽を聴かせてもらったけれど、彼が特に好きだと言っていたのがプーランクの曲だった。
それが2台ピアノの協奏曲だったか、ハープシコード協奏曲だったか、それともオルガンと弦楽とティンパニの協奏曲だったか記憶が定かでないけれど、協奏曲だったのは間違いない。
先ほど偶然、7月25日に録画したウィーン・フィル夏恒例のシェーンブルン宮殿コンサートから、ラベック姉妹のピアノによる2台ピアノの協奏曲を聴いたところだけど(それでブログに書く気持になった次第)、個人的にはハープシコード協奏曲が抜群にステキだと思うのでおススメ。
アキラ君が好きだと言ったのは2台ピアノだったかな?
彼は法学部を卒業しながらも、中学の社会の教員を定年まで勤めたヘンな人。
学生運動を通して、仕事としては教員しかないと考えたのだろうネ、同感。