真珠湾は広島と等価ではない!!!  ノーテンキな安倍晋三!  オバマのシタタカさ?  久間章夫の無慈悲ぶり!  低能トランプ!

我らの情けない安倍晋三オバマの広島訪問をマネて、いよいよ真珠湾へ慰霊訪問するのか?! とその貧相で奇異な発想の仕方に呆れていたら、誘ったのはオバマだとのこと。
(というのも報道操作かもしれないけれど、いちおうメディアの報道に沿って論じることとしたい。メディアによって情報がまちまちではあるけれど仕方ない。)
元々双方で慰霊訪問する案が出ていたそうだけれど、安倍が先だとオバマの広島行きが単なる返礼に見えると軽くなるため、オバマが先に(=劇的に)広島に来たということのようだ。
ということは安倍の真珠湾行きは返礼ということになり、許しがたい短絡だ!
あたかも真珠湾が広島と等価な位置と重みがあるような「取り引き」を平然として果たそうとし、国民の多数もそれを歓迎している報道(テレビや朝日新聞)がなされていて嘆かわしいかぎり、バカな日本人!!!
真珠湾と広島が日米戦争の発端と終結だという前提で両者を等価なものとして「取り引き」しようとしているとすれば、根本的に誤っている!
広島と長崎に原爆投下したことで戦争終結を早めたという論理は、あくまでもアメリカ側の勝手な自己正当化でしかない。
その手の荒削りな正当化にしがみ付くことによって、《人類に対する犯罪》である原爆を一般市民へ向けて投下した罪意識から逃れようとしたのが、軍人を始めとしたアメリカ人の姑息な(というより見え見えの)やり口なのだ。
あまりに薄手な論理なので本人自身が信じ難いからこそ、アメリカ軍人たちはいつでもどこでも誰でも「原爆が終戦を早めた」と主張し続けなければならないわけだ(それに同調した久間章夫という元防衛大臣がいたのは人間として恥ずかしい、しかも長崎県出身の!)。
最近は状況が変わりつつあるとはいえ、ひと頃はアメリカ国内での原爆展示会の開催をいっさい許可しようとはせず、広島・長崎の実態から目をそむけ続けてきたのは、いかにアメリカ人が原爆投下の罪から救われていないかということを証明しているわけだ。
オバマのしたたかな計算に乗ってノコノコと真珠湾参りなどすれば、何十万もの一般市民を核攻撃で殺した広島・長崎と軍施設を攻撃しただけの(戦争だからお互いさま)真珠湾を等価なものとして、一国の首相が位置づけてしまう。
武器売買のカネ勘定しか頭に無かった久間(きゅうま、と読む)と、アベノミクスというカネ勘定しか頭に無い安倍晋三の、低能さにおいて一体どこが違うと言えるのか?!
安倍晋三が謝罪や慰霊に訪れるなら、沖縄(形だけでなく)や南京が先だろうが!
南京に謝罪と慰霊に行ける果断さが安倍晋三にあれば、心底から支持できるのだけれど。
頭と心が硬直化した桜井よしこ等の大バカ日本人たちが、南京大虐殺を歴史から抹殺しようとしているのは、アメリカの退役軍人たちのレベルの低能ぶりで、こちらは等価と言ってもいい。

真珠湾攻撃が非難されるとすれば、フライングだった点だけだろう。
その場では負けたアメリカ軍人が真珠湾敗戦を引きずり続けているのは、9・11と同じで己の油断から招いた惨事を他人のせいにして救われようとしているだけだ。
真珠湾9・11も知っていながらわざとやらせて国民を戦争(低能ブッシュは戦争だと明言した)に駆り立てたのだ、という説があるのも似ている。
カネ儲けではブッシュほどバカじゃないトランプは、その手の理解力しか持たない軍人を抱き込んで票を集めたわけだけれど、縮軍政策を実行したオバマを引き継ぐヒラリーを一番嫌ったのは、低レベルの《男》のプライドにしがみ付いたアメリカ軍人だったろう。
選挙中トランプの応援演説に登場した退役軍人らしいジジイが、堂々と「トランプはどこにでも原爆を落とせる男だ!」と持ち上げているのを見て脱力したけれど、それをすぐにたしなめることができない(しない)トランプの大衆迎合主義の怖さには、フクシマの爆発中継を見た時のオゾマシさが重なった。