【状況への失言】ポスター「人生会議」の反響  日本人のセンスの古さ?  大阪人は進んでいる?

 知らないうちに無かったものとされそうだけど、吉本興業が作ったポスター「人生会議」(=小籔が酸素吸入器を鼻孔に入れてコワイ(?)顔をしている)にクレームがつき、各都道府県に配布されるはずが中止になったという。入院してから意志に反する治療をされる前に、家族に己れの意志を伝えておこうと訴えるポスターだ。小籔を使ったことを始め、ボクにはインパクトを持って必要な「人生会議」を訴えていて効果的でイイと思った。それをガン患者何とかいう集まりの代表(?)その他から、不謹慎などというクレームがついたため配布中止に追い込まれてしまい、とても残念だ。

 とっても大事なメッセージを伝えようとしているのに、フツーのポスターではほとんど伝わらないと察せられる。だからこそ吉本は小籔を使って何とか伝えようとしたものと考えられる。それを頭の固いセンスの無いヤカラたちが、余計な騒ぎを起こして中止に追い込んでしまったのは、残念でならない。悪い意味でマジメすぎる日本人のやりそうなことで、勘違いもはなはだしい。

 あるいは日本人一般というより、東京人(をはじめとする標準的な日本人)のセンスの悪さと言った方が正確かもしれない。というのは、吉本興業の地元の大阪人なら、この程度のポスターを素直に受け入れる可能性が高いのでは、と思うからだ。生まれも育ちも東京の女性研究者が、大阪近辺の大学に移ったところ、フツーの授業をやりフツーの学生対応していたら、「マンマや!」(ひねりヒネリが無い)と言われて歓迎されずにショックを受けたと聞いたことがある。マジメに襟を正した授業や学生対応していても、学生受けはしないと困っていたものだ。

 何せ大阪はタコそっくりなお笑い芸人を、知事に選んだこともある土地柄である(その知事はセクハラで辞任に追い込まれたけど)。ものごとをマジメに考えすぎないような、ユニークな発想と余裕があるからこそのポスターだったのかもしれない。全国区の会の代表の石頭ではなく、飄々(ひょうひょう)とした大阪人のポスターに対する反応を知りたいものだ。

 

@ 「人生会議」はACP(アドバンス・ケア・プラン)の訳語の1つとし提出されたらしいけど、ACP自体が日本では3パーセント超程度にしか認知されてないほど遅れているとのこと。死を軽々しく語るものではない、というマジメな日本人にはハードルが高過ぎるポスターだったようだネ。

 ツマンネー日本人!!!