【読む】鴻上尚史の人生相談本  上野千鶴子の頂点は人生相談  (付言あり)

 これも何の番組だったか忘れてしまったのだけど、劇作家・演出家の鴻上尚史が人生相談の本を出していて、それがけっこうツボにハマっていて面白いということを知った。人生相談と言えば、朝日新聞上野千鶴子を超えるものは無いと思っていたけど、それに匹敵するくらいのが鴻上だと思ったネ。上野千鶴子も若い頃は机上の空論でハシャイでいたけれど、だんだんと現実世界に接点を持ち始めたと受け止めている。その頂点が人生相談だと思うのでおススメだヨ。

 他の相談相手のメンバーは姜尚中や三輪明宏だけど、姜さんは想定内のマジメ過ぎる対応でツマラナイし、三輪の方は予想に反して通俗的で面白くないので読んでいられない。上野は実に生き生きと、かつ的確に相談に乗っているので読み応えがあるネ。鴻上尚史も番組で例示されたものを聞く限りでは、同じくらい的確かつ面白いネ。鴻上作品は観たことも読んだこともないけど、人生相談は読むに値するようだヨ。

 

(付言)

 何が人生相談だ! という反応も予想されるけど、そういうのは恐らく自分の研究しか頭にない人だろネ。ボクは定時制の頃は研究よりも教育に力点を置いていた延長で、大学でもハードルを下げて姿勢を低くして学生の相談に乗っていたのだネ。定時制の頃から多くの心に問題を抱えている人の相手をしていたので、「カネはないけど、それ以外の相談は何でも乗るヨ」という姿勢を通してきたのだネ。だから新聞などの人生相談のやりとりに関心があるのだナ。

 教育ができない研究者の相談にも乗りますヨ!