【釣り部】その2  部員と犬との格付け

 ボクが酔いつぶれる前に、北見宿の飼い犬(なぜか名前が「ユウ君」)が2階で呑んでいるボク等の部屋に入ってきたのでチョッと驚いた。大人しいシツケの良い犬なので、客の部屋に入ってくるのは初めてのこと。後で聞いたら、電子レンジの「チン」の音が嫌いで2階に逃げてきたらしい。最初は入り口に近い所にいたアマッチに近寄って顔を見て、すぐに離れてカネシローの傍に来たらそのまま離れずに居続けた姿が面白かった。アマッチの迫力に近づきがたさを感じて、隙だらけのカネシローに近寄ったのだろネ。シツケがいいのでテーブル上の食べ物には手を出さないものの、カネシローを見つめて「オレに食わせてもイイのだぜ」と言わんばかりの表情だった。どう見てもカネシローを軽く見ている・自分より下の存在として評価している目つきだったので、我ら3人は笑えてしかたなかったヨ。

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ユウ君(犬)の、カネシローを見下した目つきに注意

 写真を見ると、カネシローの方がユウ君(犬)に媚びを売っているのに、ユウ君が「オマエ、慣れ慣れし過ぎてウットウシいナ」とつぶやいているようだ。というわけで、3人の幹部の臨時会議によってカネシローは犬以下の存在ということになった。最下位ではカワイソーだというので、カネシローの下に不参加ながらも同じ味わいのボッチを位置付けることにした次第。ユウ君(人)が連れていった神楽坂の料理屋「琴の富士」では人気モノのカネシローだそうだけれど、名前が同じせいかユウ君(犬)にはバカにされているようだ。カネシロー本人には無断で写真をアップしたのは、カネシローはフツー人ではなく「琴の富士」で「作家センセイ」と呼ばれるほどの作家のはしくれなので、これを契機にもっと売れて欲しいものだ。「琴の富士」もカネシロー先生だけではなく、伊集院静も時々姿を見せるそうだから、有名人にお近づきになりたい人は行ってみるとイイよ。

 てな具合に呑み部を盛り上げたくれたカネシローだったので、アマッチが今回の釣り部を文字どおり「少数精鋭」とまとめてくれたように、ユウ君(人)とボクも帰路の車の中でカネシローの地位を陰部(変換ミスではない)から幹部の1人として認めてやることとなった。ポジションは犬(ユウ君)以下ではあっても、幹部の1人となったのだから誇りを持って生きて行って欲しいものだ。

 (ちなみに料理の写真のフライはアジとアオリイカが2ケずつで、イカの方は生まれて初めてだったけれど、全員が絶賛するほどの味わいだったネ。)

 

(付記)ボクが復活してから、カネシローとコタローが送ってくれたワインを、ボクが持参したゴルゴンゾーラ(カビチーズ)をツマミに呑んだヨ。このマリア―ジュを寝た2人も味わわせてやりたかったネ。