【読む】やまなし文学賞  選者の勘違い  山田俊治と井上隆史の比較  (訂正)

 井上さんの三島論は、三島由紀夫文学館に関わっている特権的立場から、非公開の資料を駆使しただけの達成だという言い方をしてしまった。守備範囲の広い方から、三島文学館の資料は『決定版三島由紀夫全集』に公開されているという指摘をいただいた(シュウメイに確認するまでもないだろう)。それなら井上さんにお詫びしなければならないけれど、ということはやまなし文学賞の選考委員は井上さんの書の何を評価して「三島由紀夫の第一人者」などと決め付けたのだろう。公開されているものなら、井上本が飛び抜けている理由が分からなくなる。前回の記事で、評価するキイ・ワードが今さら感から抜けていなかったからネ。

 いずれにしろ、ボクの事実誤認があったので、お詫びして訂正させていただきます。もちろん、井上本に対する評価は上がらないし、選者に対する不信感にも変りない。