【状況への失言】殺人鬼プーチンの狂人ぶりはPTSD  橋下徹

 久しぶりにプーチンについて記すけど、常に「殺人鬼」という就職語を付してきた理由は今日こそ解ってもらえるだろう。バイデンでさえ記者の質問「プーチンは人殺しだと思うか?」と問われてすぐに「イエス」と応えたのをテレビで見かけ、笑いが洩れたのを忘れない。以前テレビでプーチン自身が多くの殺人を否定しなかったのも覚えている。

 

 プーチンウクライナ侵略に対しては誰しも怒り・悲しんでいるだろうから、今さらブログに記すまでもないだろうけど、ボクなりの見解を付しておきたい。いろんな意見があふれているので、ボクも書くことによって自身のかんがえをまとめておきたいからだ。気になったのは橋下徹の発言で、ロシアの専門家の中村さん(筑波大学)の言ったことを非難してのことだった。中村さんが「プーチンは悪目立ちしたがる人なので、今回の侵攻もその現れだ」というようなことを言ってウケていた。橋下はそれにハッキリ反対を表明しつつ、「アメリカだってキューバ危機の際に、キューバ核兵器が持ち込まれるのを恐れてキューバ周辺を海上封鎖したとおり、ロシアもウクライナNATO核兵器を配備されるのを恐れて侵攻に踏み切ったのだ。」と言ったのだ。おそらく別の番組で見たロシアの専門家の発言をなぞったものだろうけど、一見一理ある理屈ではある。しかし橋下の捉え方が甘いのは、プーチンの個人的なトラウマに由来する残虐ぶりを見落としている。

 橋下が言うような一般論で済ませることができないのがプーチンの言動だろう。政敵や批判的な記者など、プーチンが殺した人数は計り知れない。己の思うようにならない相手は抹殺してきたプーチンは、反ロシアの勢力にウクライナの覇権を握られてからは、東部ウクライナの親ロシア勢力を焚きつけてウクライナ分断をねらったのは周知のとおり。もともと労働力不足を補うためにロシア人を招き入れたそうだけれど、プーチンは親ロシア勢力を強化するためにロシア人にビザをバラまいて東部ウクライナに送り込んだとのこと。反対派を殺し続けることと相まって、いかにも元KGBソ連秘密警察)だったプーチンのやる手際だ。

 

 それに止まらず、ウクライナ侵略を正当化するために、ロシアとウクライナとの歴史的結び付きの深さをデッチ上げた論文を発表したりもしたとか。それがプーチンが流すフェイク・ニュースの最たるものであることは、専門家もくり返しているとおり。トランプ顔負けのフェイクぶりだネ。トランプといえば、ある専門家が「バイデンではなくトランプだったら?」と問われ、「狂ったプーチンに狂人のトランプが相手をしたら、世界がメチャクチャになる」というようなことを言ったのは笑えたネ(その後その専門家はメディアで見かけないのは気のせいか?)。その後別の評論家が、プーチン核兵器の使用をチラつかせた時に「トランプなら挑発に乗って大変なことになっていたかもしれない」と言っていたのは納得だネ。

 ロシアのトップがプーチンでなかったらと考えてみれば、ウクライナ侵略は想定しにくいだろう。今回の侵略がプーチンKGB時代の仲間が計画したと伝わっているけれど、本来の役人・軍人たちならここまでの暴挙にまで踏み切らなかっただろうと思われる。独裁者プーチンならばこその狂った侵略ぶり、プーチンスターリンを再評価して己を正当化しようとしているけれど、プーチンは20世紀を代表する大量殺人鬼であるスターリンヒットラーに匹敵するだろう。我々に身近な侵略者を想起すれば秀吉の朝鮮半島侵略とジェノサイドがあるけれど、プーチンは21世紀を代表する大量殺人鬼として歴史に刻まれることだろう。

 

@ 長くなったので、続きは改めて。