【聴く】ウクライナ支援コンサート  ヴァイオリンとチェロの室内楽  国分寺いずみホール

 昨夜、三鷹で開催されたウクライナ支援チャリティ・コンサートを聴きに行ってきたヨ。ほとんどアマチュア演奏家なので腰が引けていたけれど(在職中時々学生の楽団に所属している知り合いの学生から招待されたけれど、失礼ながら「耳が悪くなるから」と断っていた)、弦楽器のナマ演奏が実に久しぶりだった(20年ぶり?)せいか素晴らしい音だったネ。やはりビールに限らずナマに限るネ!(下ネタじゃないヨ)。特にチェロ(3本)とコントラバス(2本)の低音と中音域のヴィオラの音が心地良かったナ。むしろヴァイオリン(第一・第二5本ずつ)があまり心に響いてこなかったヨ。そのせいか1番楽しみにしていたドヴォルザークの「弦楽セレナード」が全然ピンとこなかったヨ。

 プロブラムはチラシとはだいぶ変わっていて、最初に弦楽合奏でグリークの「ホルベアの時代」で弦の響きを満喫したネ。次はいきなりウクライナ少女ヤーナ・ラブロワのチェロ独奏で、

 カザルス「鳥の歌」

 尾崎宗吉「夜の歌」

 サン・サーンス「カンタービレ」(「サムソンとデリダ」より)

 チャトシュンスカ「メロディ」

 レオントーヴィチ「小さなつばめ」

の5曲でイイ音だったネ。後ろ2曲はウクライナ人の作曲家のものらしいけど、サン・サーンスのものは歌劇「サムソンとデリダ」の有名なアリアの編曲だと思ったものの自信はないネ。チェロの編曲があるとは驚きだったナ。

 「鳥の歌」はスペイン民謡を20世紀を代表するチェリストであるカザルスが編曲したもので、カザルスが国連で演奏して有名になった曲だ。カザルスに言わせると、スペインの鳥で鳴き声が「ピース・ピース」と聞こえるのだと語っていた。ピカソと同じく独裁者フランコを嫌っていた平和主義者(というとプーチンは戦争主義者かな)カザルスらしい逸話だネ。

 

 後半の最初の曲が「弦楽セレナード」だったけど、ほとんど心が動かされなかったネ。最初のヴァイオリンの音からしてダメだったナ。戦争を避けて日本に留学している6名のウクライナ人たちが壇上に上がり、集まった支援金(入場料から3000円)を贈呈するなどのセレモニーをはさんで最後の曲は、ウクライナ人(?)スコリューク作曲の「(チェロと弦楽のための)メロディ」だったけど、とてもステキな響きだった。アンコールの弦楽合奏も名曲だったけど、曲名は分からないままながら初めて聞く曲はどれも録音(録画)して繰り返し聴きたいものだネ。

 

 3月17日(金曜)7時からもウクライナ支援コンサートが国分寺で開催されるヨ。国分寺いずみホールでヴァイオリンやチェロの室内楽の3曲、入場料は4500円で前売り券は4000円で問い合わせは 080-3006-8170 まで。

 ウクライナ国家ほか(?) (バス歌手)デニス・ヴィシュニャ

 ベートーベン/ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」

 ブラームス/チェロ・ソナタ第1番 

 ミロスラフ(ウクライナ作曲家)/メロディ(チェロ2台)

(ヴァイオリン)丹羽沙絵

(チェロ)ヤーナ・ラブロワとその母(昨夜のチェリストとプロのオケのチェリストであるその母親)