【読む】国立の古書店で5冊7000円弱の買い物  (近藤)ハカセの趣味の影響下?  韓国現代文学

 相変わらず眠気が持続している中、先ほどやっと仕事から解放されて一息ついているところ。昨日は先延ばしにしていた床屋へ行き、その帰りにいつものように近所の古書店に寄ったら意外な買い物となった。昔は谷川(やがわ)書房という話し好きな名物オヤジ(?)の店で知られていたけれど、今は三日月書店となったものの谷川の頃からの専門書を置く傾向は引き継がれているのでありがたい。洋書が多くなっているのは店主が理解できるからかな? 昨日もヴァージニア・ウルフの洋書がたくさんあったのは、その専門家が持ち込んだものかな? 最近まで「ダロウェイ夫人」を読んでいたので(もちろん日本語訳)親しみを持ったものの、日本語訳でも読みにくいウルフなどボクに読めるはずもないのでスルーしたヨ。

 狭い店ながらも画集も少なくないので毎回チェックしているけど、以前にも推薦した大好きな画家・香月泰男の『シベリア画文集』(2004年)を見つけた時は嬉しかったネ! 表題のとおりで香月本人のエッセイや他の専門家の解説が付されているので、作品の背景が解るのでありがたい限り。香月のファンになったという館山のハッチャンに見せれば羨ましいがるだろネ。2000円じゃ安いネ!

 

 ウルフの原本の傍に見つけたのはジュンパ・ラヒリの『その名にちなんで』で、つい最近ハカセ(近藤裕子先生)の推しで最初の作品集『停電の夜に』の中から読み返したばかり。実は2つの短編は読んでいたのに忘れていたのでボケの証明にもなった作家、ラヒリ最初の長編というのですぐ買うことにした。今日は収穫が多いと喜んでいるところに、本棚を見たらまさかのハン・ガンの本が目に入ったのでドキッとしたヨ。ブログでもおススメした放送大学の「世界文学への招待」で知った韓国の現代文学作家である、ハン・ガンの名前が目に入ったからだネ。『回復する人間』という短編集が先だったけど、そのすぐ近くに有名な『少年が来る』が並んでいたヨ! 前者は初耳の作品集だったけど、後者は放送大学を見ていつか読みたいと思っていた作品であり、ハカセとのメールのやり取りでも話題になった作品だから発見した時は驚いたネ。その隣りにパク・ソルメという未知の作家の『もう死んでいる十二人の女たちと』という短編集があったので、ハン・ガン同様で斎藤真理子さん(放送大学の講義者)の訳だというのですぐ買うことにした。

 全部で7000円弱で久しぶりに大きな買い物となったけど、心の充実感がスゴかったネ。ハカセにもイイ報告ができるし、これから読むのが楽しみ!

 「少年が来る」は以前にも紹介したと思うけど、韓国で軍部が民衆を銃で弾圧した光州事件を描いたもので、韓国映画「タクシー運転手」を見た人ならご存じの事件。済州島(チェジュ島)事件も似たものだけど、これ等の事件を描いた作品には特別な関心があるのでネ。上記パク・ソルメの作品集も光州事件福島第一原発事故を素材にしていると帯に記してあるので、早く読みたいネ。