【状況への失言】高橋和夫さんが正しい  イスラエル問題

 イスラエル軍が24時間後にガザ地区に攻め入ると宣言しながらも、時間が過ぎても今のところ地上戦は始まっていない(空爆は続けている模様)のでとりあえずはホッとしている。

 9・11事件では低能ブッシュがすぐに「戦争だ!」と吠えたら支持率が一気に上がったのは、アメリカ人がバカだからブッシュの掛け声に乗ってしまったわけだ。イスラエルではネタニヤフは低能じゃないかもしれないものの、汚職はじめ人か信用されないゲスなので単独では掛け声をかけることを避け、野党(の一部)との挙国一致を固めてから「ハマスを殲滅(せんめつ)するゾ!」と叫んだしだいだネ。それにしても野党(の一部)や知識人がもっと冷静に戦争を避ける言動をするのかと期待したものの、ハマスが無用な殺人や人質をとるなど憎悪を駆り立てたせいか、イスラエル国民を抑えるのは無理のようだ。

 バイデンやオースティン国防長官は間髪を入れぬタイミングでイスラエル支持を表明したけれど、浅はかと言うほかない。イラク戦争ではブッシュに付き合わされたパウエル国務長官も当初「大量破壊兵器が隠されている」というニセ情報を理由に侵攻したものの、後に自らの非を素直に認めている。オースティンは就任当時からアホかと思っていたとおりだけど、バイデンは来年の選挙でユダヤ人の票を失うのを恐れたために急いだイスラエル支持表明なのかと疑っている。昔トルーマンのクソがユダヤ人票をねらって似たようなことを思い出すナ。

 ガザ地区の地下道の映像を見たら、南ベトナム解放戦線が地下道を張りめぐらしてアメリカ軍を苦しめたことを想起したけれど、イスラエルアフガニスタンアメリカ軍が使った地下に潜んでいたオサマ・ビン・ラディンを殺害した爆弾を具えているかどうか。これが使われればハマスはピンチだろう。

 

 などとまたイスラエル問題かと思われるだろうけど、実は中東問題では一番信頼できる高橋和夫さんが言うことが「正しい」と今さら強調したいのではない。ことは挨拶の問題で、昨日の「ひるおび」に出演した高橋さんが出番の終りに「ありがとうございました」と言わず、「失礼しました」と言ったことが「正しい」というのだ。以前からとても気になっていたことながら、MCが感謝の言葉を伝えるのはいいけれど、どの解説者もそれに応えて「ありがとう」と言うので違和感を強く持ち続けてきた。そこは「失礼しましただろ! 日本語を知らんのか!」と歯噛みすることもあったネ。

 それを高橋さんがアッサリ「失礼しました」と応じてくれたので、十年来の胸のつかえが除かれた思いだったネ。さすがに言葉遊びも使いながら授業をする高橋さんだけあるナ、と日本語駆使の自在さに感心することしきりといったところ。皆さんもこれからはこの点に気をつけて「失礼しました」と言う解説者がいたら、日本語をよく知っている人だと思ってかまわないヨ。

 イスラエルが緊迫しているのに、失礼しました!