【状況への失言】(中東の争い)被害者意識だけで相手を攻撃する不毛さ  自然災害は人間の自業自得

 ウクライナに続いてイスラエルでも強者が空爆によって弱者の生命と家屋を奪っている(バイデンがロシアとハマスを一緒にくくるのは間違いで、ロシアとイスラエルと言うべきだったのは当然)。ウクライナにしろ中東にしろ、民族(と宗教)の違いによって憎しみに駆られて相手を攻撃するのは人間だけかな? 動物は憎しみに駆られてということは無い気がするしネ。問題はいつも言うように、被害者意識だけで相手を捉えるから間違うのだ。イスラエルにしてもハマスにしても加害者であることは否定できないにもかかわらず、被害者意識から一方的に相手を「悪」と決めつけて殲滅しようとするから、巻き込まれる民衆は泣き寝入りするしかない。

 

 殺し合いが続いている時にノンキなように響くかもしれないものの、ずっと書く機会を失していた人間の加害による動植物の被害について書きとめておきたい。オーストラリアの大規模な火事によって、コアラが逃げ場を失って焼け死んでいる光景が忘れられないのはボクだけじゃないと思う。ただでさえ親近感を抱かせるコアラが、テレビ画面で焼け死んだり火傷を負っている姿は衝撃だったネ。コアラが好きな人なら、居ても立ってもいられなかったに違いない。

 消火が終わるまでに何千頭が被害にあったのか具体的な数字は忘れたけれど、被害に遭ったのはもちろんコアラだけではない。特別番組で知ったのは、ほとんどの動物が絶滅の危機に瀕しているとか。オーストラリアはコアラはじめ他大陸にはいない有袋類がたくさんいるのは周知だろうけど、ウォンバットハリネズミタスマニアデビルなどがそろって大被害に遭ってしまった。回復するには何十年・何百年かかるか不明ながらも、人間のせいで罪のない動植物が滅びていくのは忍びない。大火事という自然災害ではあるものの、元はと言えば人間のワガママで地球が温暖化し続けているのだから、人類の快楽のために他の生き物が犠牲になっているわけだ。

 人間の方は自業自得と言うほかないものの、他の生き物にとっては生きる権利を奪われている上に発言権も与えられていないのだからどうしようもない。人類が一方的に加害者であることは否定できない。せめて他の動植物のために、判断力を持つ人々が人類に自省と自制を促すしかないネ。まずは自分自身がエネルギー資源の節約と、有害ゴミ類を出さないように配慮して生きることが肝心だろネ。