【状況への失言】反イスラエル(反ネタニヤフ)デモに期待  中林美恵子さん(早大教員)、ダイジョブ?  ドイツでは

 昼間のニュース(MC・大下容子)によれば、アメリカでやっと反イスラエルのデモが起きているという嬉しい情報が得られた。学生や民主党支持者の一部が重い腰を上げたようだけど、当然バイデン政権がイスラエルに多量の弾薬を売った(与えた)ことに抗議したのであって、反ユダヤ主義ではないようでデモの隊列にはユダヤ人も加わっていたのも好ましいネ。

 そこまではイイのだけれど、国連の安保理委員会で日本も含めて停戦請求を決議に賛成したのに、アメリカだけが反対したので成立しなかったのは極めて残念な報道。せっかくアメリカの家来のような政権が続いている日本が停戦を支持したのにネ。コメンテーターではないながらアメリカ通ということによるのか、中林美恵子さんのコメントが紹介されていたけれど、これがアメリカのスポークスマンのような内容だったのでまたまた呆れたネ。ハマスを全滅させるまで停戦は無理とか、まるでネタニヤフを代弁しているかのようだったヨ。

 以前大統領選挙の際にもおかしなコメントをしたのでブログで非難したけど、その時と同じくこんな人が教壇に立っていてイイのか?! という思いだネ。くり返しになるけど、早大はメディアに露出している人を招聘しているようで、中林センセイも国連で働いていたのが機縁で早大に呼ばれたのかもしれないけど、国連ではただの事務員でしかなかったのではないかと疑われるレベルの見識。これで政治学など講義されては学生がカワイソー! という感じだネ。

 

 土曜日の東京新聞にドイツの反イスラエルデモの記事が載ったけど、これはデモを禁止することに重心があったので取り上げなかった。ナチの黒歴史を持つドイツでは反イスラエルの言動は困難だと察していたけれど、想像以上に大変な状況のようだ。そもそもヒットラーの「わが闘争」が禁書になっている国のことだからネ。バイデンがいち早くイスラエル支持を表明して間もなく、ショルツ首相(姜尚中さんに政治家というより事務屋と言われた男)がイスラエルを訪ねて以下のように強調したという。

 《ホロコーストユダヤ人大量虐殺)の責任により、イスラエルの安全のために立ち上がることは私たちの義務だ》

 中近東やアフリカから移民が大挙する前から、ドイツではイスラム教徒が住む地区で放火が連発していたものだが、今やそのイスラム教徒が反ユダヤという方向で強化されているのは当然の勢いなのだろう。新聞記事では《近年は反ユダヤ人主義も拡大。ガザ情勢悪化に伴いユダヤ人への脅迫や暴力の事案が激増し、ショルツ氏は徹底した取り締まりを指示した》とのこと。ベルリンではパレスチナ寄りのデモが、60件の中の20件が禁止されたそうだ。一方でイスラエル支持のデモが目立ったというのだから、ドイツは難しい!

 ドイツ在住のユダヤ人作家や学者100名以上が、デモ禁止に反発する声明を出した文面が素晴らしい。

 《歴史を償おうとする試みが、歴史を繰り返す危険性を生んでいる。》

 ショルツの言うホロコーストの罪を償おうとするイスラエル支持が、パレスチナ人を大量殺りくするという形で繰り返されている。

 《批判の口を閉ざすことは怖い。私たちは歴史で学んだはずだ。》という声も紹介されている。過去に犯した罪は罪として忘れないようにしつつも、大量殺りくには声高に反対し続けなければならないということだ。