【状況への失言】ジョニー・デップ裁判⇒トランプ支持?  #MeToo運動への反発?

 1月8日の夜たまたまNHKBS1の「世界ドキュメント」を見ていたらジョニー・デップドメスティックバイオレンス裁判を取り上げていた。デップといってもテレビで放映する映画も見たことなから私生活のことも知らないものの、番組では彼が妻に対して顔その他にアザが残るほどの暴力を加えたので、当初はデップに対する非難がアメリカ中で盛り上がったという。裁判でも妻に対する同情と支持が強まっていたそうだけど、途中からSNSによるデップ支持・妻に対する非難が異常に増大して勢いが逆転してしまったそうだ。妻がデップのDMをデッチ上げたというSNSが増えるばかりだったというものの、番組では妻が録画したデップのDMぶりが流されていたけれど、いかに演技が得意な俳優業にしてもニセの映像とも思えない質のものだった。

 要するに、ロシアなどが流すニセ映像とも思えないし、逆にSNSの拡散はロシアがしじゅう流すニセ情報と同じ手口をアメリカのプアホワイト(貧しい白人)男性たちが使い、妻を落とし入れたということだった。驚いたことにはアメリカ独特の裁判員制度のお蔭か、デップは無罪となったというのだから(いつもながらアメリカ人の低能ぶりには)呆れるばかり! 番組ではマスキュリンという言葉を使っていたけど、プアホワイトのマスキュリン(貧しい白人男性)がデップの犯罪をロシア得意のフェイク呼ばわりしつつ無かったものにしてしまい、賛同する男たちを集めて勢力を増長させたわけだネ。

 見ているとミー・トゥー運動を反転させ、被害者男性のDMはじめ女性への暴力の性犯罪を、ハナから無かったことにしようとしている男たちの運動のように見えてきた。

だとするとミー・トゥー運動華やかな時に敗北感・卑小感を強いられ続けたプアホワイト男性たちが、この時とばかり女性に対して仕返しをしているつもりで盛り上がっているのだろネ。こうなると映画女優たちに対して度重なる性犯罪を犯し、禁固23年の刑に処せられたハーウェイ・ワインスタインを刑務所から解放させようとする低能男たちも現れそうな気がするヨ。というのもこの男たちの勢いが熱狂的なトランプ支持者たちの愚かさを思わせるからだ。トランプも性犯罪で訴えられて裁判中だしネ。

 トランプが大統領選挙で勝った時も、ロシアが暗躍してヒラリー・クリントンに対するネガティヴ情報を流したと言われたけれど、ヒラリーが選挙に負けたのはプアホワイト男性が(ヒラリーが反ロシアでトランプはロシアに無関心だと捉えた)ロシアに操られてトランプ支持を盛り上げたという分析は、やはり説得力あるネ。(ボクの昔からの持論ながら)アメリカ人(特にプアホワイト男性)はホントにバカだからネ。

 今やプアホワイト男たちは、低能女たちを巻き込んでトランプ支持を繰り広げているようだ。トランプが性犯罪を犯そうが・議事堂を暴力で襲おうが、彼らにはフェイクを利用したトランプに対する弾圧にしか見えてない。昔ながらの共和党支持者も、彼らに押されっぱなしで抵抗する気力も失おうとしている。プアホワイトたちの「アメリカ・ファースト」に便乗したトランプによって、ウクライナは侵略されたまま国土の多くを失うことになるだろう。プーチンとトランプが嬉しそうに握手する姿が見えるようだ。

 世界(の良識)は終った!