【状況への失言】ジャニー喜多川による制被害者に対する誹謗中傷対策  ビリオンビー  杉田水脈

 昨日のTBS「報道特集」は朝鮮人追悼碑撤去問題に続いて、ジャニーズの制被害者に対する誹謗中傷対策を取り上げていた。ふだんならスルーして済ますところながら、誹謗されて昨秋自殺にまで追い込まれた人の闘いぶりと、追い込まれ方を知って記しておくことにした。13歳の時に始まりずっと性獣・ジャニー喜多川の犠牲になったため、ながいこと鬱病に陥りながらも立ち直って結婚して子供もできて平安に暮らしていたという。それがジャニー喜多川による性被害問題が大きく取り上げられるようになったのを機に、自分も立ち上がらなくてはいけないと決心して実名で被害を訴え、「当事者の会」の発起人となったという。

 番組でそれまでの経過を見ていたら、彼は問題が広がる中でアイデンティティの動揺をきたして悩みぬき、先行して実名で被害を訴えた人に倣(なら)って自身も実名を出して訴えたそうだ。SNSによる誹謗中傷は「金目当て」なり「売名行為」なりの言葉によるもので、根拠のない低能ぶりはほとんど杉田水脈なみだ。しかし実名を出したために誹謗が妻子にまで及んだために苦悩が深まり、ついに自死に及んだという。亡くなった後でも中傷が続いたというのだから、反省することなく誹謗しまくる杉田水脈なみのしつこさだネ。

 注目したのは自死した人も生前相談していたという誹謗中傷監視システムの「ビリオンビー」の闘い方だ。チョと考えただけでも困難だと察していたけど、中傷した相手を割り出して己のやっていることの犯罪性を、具体的な罪状例を上げながら止めさせるのだという。このやり方で9割がた減ったというのだからスゴイ。相手を突き止める過程で「表現の自由」を侵害する危惧はあるものの、犯罪性のあるものは厳しく取り締まらないと犠牲者は増えるばかりだろう。問題は別ながら杉田水脈のような恥知らずも、罰することに少しでも抑えないと杉田が殺人犯になる日も遠くないということになる。