【聴く】ラジオ放送大学  魚住孝至  『集英社版日本の歴史』シリーズ

 ラジオ放送大学で「日本文化と思想の展開ーー内と外と(”22)」というのを今日からやるというので、表題が面白そうだと期待したものの、「思想」までと欲張っているのであるいはまた魚津孝至のクソが大風呂敷を拡げるのかと危惧していたら、残念ながらクソのフロシキ番組だったヨ。放送大学専任の文化・文学の低レベルぶりはくり返して指摘してきたけれど、「(”22)」と新しさを装っているものの本人も言ったように実は以前のテレビ用のものを手直ししただけのものだった。

 昨夜の新年会の呑み疲れもあって布団に横たわって聞いていたら、相変わらず高校生向けのレベルで旧知の知識をなぞっただけのものだったネ。これでは聴く価値もなく、時間のムダだと判断できたので布団から起きてメールのチェックを始めたヨ。武道の専門家が日本の文化・思想の通史を語ろうなどという大風呂敷は所詮ムリな話だヨ。

 このところ余裕があると古書店でゲットした『集英社版日本の歴史』の③「古代王権の展開」(吉村武彦著)を読んでいるのだけど、読者の想定が意外に高くて叙述以外の説にも触れていることもあってハイレベルの歴史書だネ。国内に止まらず、朝鮮半島との政治的対立・同盟の熾烈な展開ぶりは初耳のことが多くてワクワクするネ。これに比べるまでもなく、魚住の話は古い説はツギハギしているだけなので、刺激がまったくなくてツマラナイ。