意外に読めた中野の小品

「善作の頭」などすぐに議論が尽くされて早く終わるだろう、という予想を裏切って充実した時間となりました。
何よりも予想を裏切って(?)レポ二人が議論を挑発する読みを提出できたからでしょう。
李さんの権力批判的な読みと半田クンの成長譚的読み、それぞれに反論が出るのは必定でしたが、レポが自説を修正しながら自説を再構築していく様子は、ゼミのあるべき姿だと感じました。
次回は30日に「村の家」ですが、参考文献として戦後批評史中の逸品で「村の家」論でもある吉本隆明「転向論」を受講者全員分用意しました。
時間的余裕があるので、これも必読として課しておきます。