31日は横光の「蠅」です。

芥川の「藪の中」を表現コミュニケーションの二人が発表した。
いつも感じることだけど、国語の学生とは異なった発想が面白い。
今は流行らないコテコテの「真相探し」をやって見せたAさんには考えを煮詰めていく力を感じたけれど、如何せん参考にした資料のレベルが低すぎたために達成地点も上がらなかった。
水野クンが古典文学研究の素養から、Aさん(と芥川その人)の近代的人間観を作品理解に持ち込むのは不適当だと指摘したのは頷ける。
Bさんは煮詰める時間が不十分だったようだけど、授業内にまとめた読み方はユニークで十分楽しめた。
二人に限らないが、授業中に受けた批判や指摘をヒントにして面白いレポートに仕上げてくれるよう期待してます。