ヒグラシゼミは暫く中止するかも?  「嬢に凸(さお)させば泣かされる」

「状況への失言」などを見てもらると分かってもらえると思うけど、個人的事情で当分ヒグラシを中断させてもらいます。
病気ではないけれど、身辺があわただしくて文学の方に意識が集中できないので、キチンとした準備や指導ができかねるためです。
取りあえず20日(たぶん25日も)のゼミは無期限延期にしますが、10月の5日過ぎになれば詰めてやって行きたいと思います。
研究と教育が安心してできる状態を、執行部が保証してくれる大学なら良かったのですが、現執行部にはそれが期待できないので申し訳ないことになりました。
先ほど已む無く決めたのだけれど、深夜なのでメーリスだと受信音で迷惑をかける可能性があるので、取りあえずブログに記しました。

10月のヒグラシの追加として、先日参加した一橋院の留学生ミドリハンが「人間失格」を、学大連合大学院(博士課程)出のマギー博士が太宰の「右大臣実朝」をやることになっています。
ミドリハンは町田康のヒグラシに出てくるところにも現われていますが、留学生離れした文学的センスの持ち主です。
中国でも開けた土地の出身だからでもあろう。
昔の『青銅』に載せた、文学作品名のパロディの一つ、漱石草枕」の冒頭「情に棹させば流される」のパロディ「嬢に凸(さお)させば泣かされる」をとてもオモシロがる優れ者です。
女性が、しかも留学生が、この言葉もじりを楽しめるというのは、やはり文学的資質に恵まれているのだろう。