試験、その1

試験期間が近づいて来たせいか、見慣れない者どもが現れて苦笑。
今さら授業を聴いて答案が書けるとも思えないのだけれど、いちおうお手並み拝見! というのは例年通り。
出席をとって欲しいという要望に応えて、今まで複数回とったけれど、その時に限って欠席したという「不幸」な学生が受験資格の有無を尋ねてきた。
その正直さには敬意を表したい。
極端に言えば、全部欠席しても受験を拒否する気はないけれど(全欠でいながら授業内容全てが理解できる学生がいれば、給料払って授業を代講してもらうヨ)、試験中は途中退席は許さないので、退屈な時間を我慢してもらうことになるのは覚悟しておくこと。
個人的な利害から言えば、白紙に近い答案が多いほど私的な時間を奪われないので嬉しい。
今日は一番意欲的であり、一番理解できていそうな学生が質問に来て、ツボを外さないことを幾つか質してきたので長いこと説明した。
今どき珍しい学大国語科学生で、こういう時間は有意義で楽しく、近年になる程こんな学生が減少してきているのは寂しい限り。
(あと1年だからイイや。)
来週は予告したとおり「試験、その1」をやります。(試験時間は多くても30分で、その後は今日の講義の続き)
本番の試験じゃないので、知識を書かせるものではないから、いつも通りに来ればいい。
毎回の宿題(読んでくるように、という指示)をキチンとこなしていれば大丈夫。
それ以上試験について聞かれても、答えようがない。
試験前日でなければ思い付かないタチなので。

今日は逍遙と二葉亭の理論と実践(創作)を、それぞれの新しさを改良と革命という言葉で差異化しながら説明した。
経験論(帰納法)イギリスと観念論(演繹法)のドイツの対照は大事。
言文一致運動まで話せなかったのは残念(90分はホントに短い!)だが、来週は運動の担い手の一人でもあった紅葉の「拈華微笑」を読んでくること!