テキストほぼ決まり!

お待たせしましたが、と言っても誰も待ってはいなかったでしょうが、明日から授業という今日先程やっとテキストが決まりました。
シラバスには日本の近代小説に馴染むには素晴らしいアンソロジーである『日本近代短編小説選』から、春学期とは別のものを選ぶと記してありますが、「明治篇2」に決めました。
明治40年前後から日本の小説の成熟が始まりますが、その頃の小説を味わおうというモチーフです。
学大における私の最後の授業だからテキストを決めるのに手間取ったというのではなく、もっぱら岩波書店の阿漕(あこぎ〜「貪欲でしつこい」と岩波国語辞典にある)な商法のせいです。
売れ残った本を書店に買わせて自社には引き取らない、という「武士の商法」じみた高飛車な態度は小売店イジメで許せませんが、時々イイ本を出すので使わざるをえません。
今回もいっそ別の出版社のを使おうか、とも迷いました。
というわけで明日受講者数が押さえることができたら注文できますが、「明治篇2」の部数が揃わなければ「昭和篇1」を考えています。(これも揃わなかったら・・・どないしょ?)
何でもデキちゃうイチロー先生! とイメージするかもしれませんが、「明治篇1」の授業は敬遠します。
(万能という存在もウサン臭いものです。ちなみにイチロー先生は高校時代短距離走は学年のトップクラスでしたが、長距離では中以下でした。)
テキストが揃うまではプリントなどを使って講義しますが、明日は「明治篇2」の冒頭に置かれている漱石の話をするつもりです。
授業は早めに終わることも休講もありませんから、そのような期待はしないように!
大学生相手のレベルを保持しながらの授業なので、毎年「難しい」と感じる学生が少なからずいますが、大体が「難しいけど面白い」という感想なのでレベルダウンする気はありません。