日本文学史Ⅱ(秋学期・木曜3時限)

13日は試験

いよいよ楽しい試験となりました。(大学教員として行う最後の試験です。) いつもなら時間を無制限にしてタップリ書いてもらうところですが、今年度は4時限に演習授業が入っているので90分で打ち切ります。 問題の方はタップリあるので解答する速さが問…

23日は志賀と谷崎

今日は荷風だけで終わった感じです。 それも仕方ないほど、荷風には語るべきものが多いということです。 具体的なことは繰り返しませんが、「深川の唄」についてはテキストの解説が言及していない<批判精神>は忘れないで欲しいと思います。 単に失われたも…

16日は荷風と直哉

9日は春学期の概論の復習でもあるREALISMの理解に基づいて、日本の自然主義文学の盛期を中心に講義した。 秋声や白鳥を復習しながら秋江「雪の日」を取り上げたが、秋江の迫力にハマってもらいたいものだ。 自然主義者の発表媒体が3種の雑誌・新聞であるこ…

冬休みの宿題

目次の3ページに表示されている作品を全て読んでおくこと。 特に「二老婆」「雪の日」はミニマムストーリーを用意すべし。 1月9日から開始。

ミニマム・ストーリー

26日は花袋・白鳥・秋声の作品のミニマム・ストーリーを用意しておくこと。

自然主義文学と写生文

テキストで言うと、藤村・花袋・白鳥を読んでおくこと。 中身を詰め過ぎるせいか、なかなか進まないけど、何事も<量より質>だからナ(女も同様)。

藤村だけど、テキストの最初の3作品も

気持としては、そろそろ自然主義文学に入りたいので藤村の「一夜」を読んでくること! と告げたものの、寅彦と楠緒子の2作品に付いて質問しながら<写生文>を講義する予定。

私見問題と模範解答

春学期の試験と解答を研究室の廊下に貼りだしておきました。 後期の参考にどうぞ! 7日にやることは既に記しましたが、漱石のみならず寺田寅彦と大塚楠緒子の作品も読んでおくように。

漱石「倫敦塔」  予習とテキスト持参が聴講条件

受講申告票を出してないが聴講していいか? という質問が複数寄せられたが、むしろそれを勧めてきたので拍子抜けの思い。 せっかく同じ科目で大井田先生と2種類の授業をしているのだから、そして半年で近代文学史をやれという無茶なカリキュラム(昔は1年…

テキストの入荷

23か24日には、生協にテキストが入荷されます。 (今日の受講者数なので、トモダチを誘わないように! 特に意欲の無いモノは。) 授業は必ずテキストを持参してくること! 予習(テキストの読み)も忘れずに! 読んでないことがバレたらマイナス点が記録…

テキストほぼ決まり!

お待たせしましたが、と言っても誰も待ってはいなかったでしょうが、明日から授業という今日先程やっとテキストが決まりました。 シラバスには日本の近代小説に馴染むには素晴らしいアンソロジーである『日本近代短編小説選』から、春学期とは別のものを選ぶ…

再び、今度こそ「刺青」を!

原稿の締め切り(本来10月末日)に追われているのが一番の原因なのだが、学生の意欲の低下もブログの更新を渋る原因。 一番前で意欲満々の学生がいるかと思うと、一番後ろの席でノートも取らずにすぐに眠りこけるのがいるのを見ると、学大の学生のピンキリ…

次こそ「刺青」

前回の補強をやり過ぎて目標の「刺青」まで入れなかった。 「城の崎にて」に出てくる「殺されたるハンの妻」を<他者>の許容として読み、志賀直哉における<他者>の容認は大正6年とすることができる旨を講義した。 漱石における<他者>の容認は、自己完…

「藪の中」  不確定性理論  大正文学

更新が遅れるばかりで申し訳ない。 明日22日が休講ということで、今頃の更新となったので1週間前のことは忘れていて・・・ 「藪の中」を不確定性理論を使って読むと予告したけれど、それほど奇抜ではないと思う。 現代では<事実は一つではない>というの…

次回は白樺派から漱石へ

春学期の感想にも「出席を取ってくれ」という要望があったが、それに応えたので介護体験に行っていた受講生はその証明書類を提出すること。 「藪の中」の読みを発表してもらったら、Iさん(許可を得てなので匿名)が1年生とは思えない模範的とも言うべき私…

菊池寛と芥川龍之介  次は志賀直哉

菊池の「形」論は意見も出ないまま、概論の講義に傾いた。 テクスト(本文)と作品の使い分け、テクストの読みを決定するのは作者だと考えられていたのは半世紀も前のこと。 今では読者それぞれの読みが尊重されるものの、恣意的に読んでもいいということで…

作品に入れず、「形」「藪の中」は来週に持越し

先週いなかった人が結構いたこともあって、「形」に入りかけたところで時間切れ。 今日初めて参加した人が少数ながら目に入ったので、先を急がなかった。 テキストが無いとこの授業は理解できないので、作品理解に入るのは急遽来週からに切り替えた。 予告通…

教室変更

N404からN301に変更しました。

学芸大学は大学ではない  授業アンケート結果  来週は芥川「藪の中」と菊池寛「形」

今日は授業のオリエンテーションながら、時間ギリギリまで講義した。羅列すると・・・ ① 今の学芸大(のカリキュラム)は大学とは名ばかりで、実質は専門学校に過ぎない。 ② だから自分で種々の能力を獲得するような努力をしないと、私立大学の文学部学生と…