篠田桃江  内面の美が外面に  西川史子  小泉八雲

最近テレビや新聞広告で篠田桃江をよく見かける。
現在100歳を超えていると聞いたが、確か70歳過ぎてから渡米してアメリカで書家(あるいは画家?)として活躍したスゴイ女性である。
以前、桐原の教科書の随想教材候補として彼女の随筆集から選びだした案を提出したことを覚えている。
残念ながら採用されることはなかったけれど、その本は確か退官記念の際に看板や会場の題字を揮毫していただいた書家のジェームス畑澤氏に献呈したと記憶する。
テレビで見かけた篠田女史に驚いたのは、100歳を超えたにもかかわらず凛とした美しさを湛(たた)えていることである。
甲状腺が腫れて見えた点は気遣われるものの、健康そうで心配無さそうで何より。
痛感したのは内面の美というのが外に現れるものだ、ということ。
年齢じゃないネ。
前に、見るに耐えないババアになったデヴィ夫人について記したけれど、あれは内面のウス汚さの現れなんだろうと思ったら、見るに耐えないわけが分かったような気になった。
露出しない方が「晩節を汚さない」だろう元タカラジェンヌの過剰なテレビ出演も気になるところではあるけれど、NHK俳句に出ている人などが汚く見えないのは内面の問題なのだろうナ。
以前「道端の乾いた犬のウンコ」に喩えたババア予備軍の西川史子などが、内面の汚さが外ににじみ出た好例だろう。
篠田女史を知らなかった人は、ぜひ作品のみならずご本人の美しさを味わってもらいたいものだ。

@ 今日から「100分で名著」(Eテレ、水曜夜10時)では小泉八雲が始まったので見ながら記している。
 切り口に新味は感じられないけれど、啓蒙的ではあるので未詳の人にはおススメできる。
 内面の美が外面に現れる、という見方は八雲的ではあるナ。