藺草慶子さんの句集

連合大学院中退の藺草さんから最新の句集『櫻翳』をいただいたので紹介しておきます。
とはいえ俳句も短歌もド素人なので猫に小判、もっと分かる人に読んでもらいたい(貸すヨ)。
それでもNHKの俳句・短歌番組は欠かさず見ているほどの興味はある。
ノンスタイル等のシロウトが出る時は時間の無駄なので見ない。)
短詩型文学への興味というより、言葉・表現に対する関心といった方が正確かな。
ともあれ自選15句の1つ。
 十人の僧立ち上がる牡丹かな
は現代詩の傑作、吉岡実「僧侶」の一節も思わせて興味深かった。その「2」
 四人の僧侶
 (7行略)
 四人がいっせいに立ち上がる
とテクスト自体は類似しているが、「牡丹かな」はいかにも俳句で異質なものの偶然の一致。
受験した時から文学研究などに色気を見せないで俳句に打ち込んだ方がイイのにな、と感じたものの「見事」合格してしまった後で中退。
期待(?)どおりに俳句で結果を出しているようで何よりです。

俳句といえば、立教大で非常勤講師をしていた時に、学部生から句集を贈られてビックリしたことがある。
俳人だったという母親に導かれて詠むようになり、大高翔(大鷹だったかナ?)という俳名を名乗ったと思うけど、その後彼女が俳句の番組に出ていたのでまた驚いた。
最近も見かけたので、俳人として認められているようで何より。