「すばる」と「新潮」の2月号

朝日新聞の文芸誌の宣伝欄で見たので、先ほど本屋で確認してきた(買う価値があればゲットしようと思って)。
「すばる」には残念ながらカネシロー君(金城孝祐)の新作は載っていなかったが、学大院修了生の矢野利裕クンがその他2人と共に執筆している「ブックガイド 近代日本の文芸批評を知るための40冊」が掲載されているのでおススメ。
これは特集「継承される批評」の目玉で40冊の必読批評文献が完結に紹介されていて便利。
その他には柄谷行人のインタビューとか野崎歓井伏鱒二論が掲載されている。
「新潮」には石川巧さんが発見した戦争末期に北京で発刊されていた幻の雑誌、『月刊毎日』新年号掲載作品が石川さんの解説と共に載っている。
石川達三武田麟太郎斎藤茂吉その他3名の作品であり、権力に批判的な表現も見落とされているとのことなので、関心のある人にはおススメ。
それにしても石川さんの活躍ぶりには圧倒されるばかり。
この雑誌は熊本の古書店で探り当てたとのことだけれど、日頃から古書店で時間を費やしていないとこれ程の発見はできないはず。
3年前(?)にサバティカルを取るから立教院の授業を穴埋めするように言われて通ったけれど、授業から解放されていても放課後に院生とゼミを続けていた教育熱心さにも打たれたけれど、研究者としても熱意がハンパではないからこうした発見ができるわけだ。マイッタ!