オバマ・安倍晋三というツーショットは違和感ばかり!  原爆投下と真珠湾攻撃は等価ではない!

(28日深夜)チョッと呑んでます。
既述のとおり阪神が巨人に勝った祝いではなく、オバマが広島を訪れた記念でもなく、ただ久しぶりに飲みたくなっただけ。
オバマのみならず舛添その他「状況」への「失言」は限りないけれど、残り少ないジンセイを「状況」問題に限定されたくないので発言を控えている。
舛添は都の自民・公明の傀儡(かいらい)政権でしかないので、都民・国民がいくら騒いだところで自公が舛添の《卑しさ》に目をつぶれば騒動は終るしかない。

オバマが広島を訪れただけで有り難がるわけにはいかない、という受け止め方も分からないわけではないけれど、ブッシュなら絶対に訪れないだろうと思えばプラスの方向で受け止めても悪くはないだろう。
ブッシュを典型とする高齢のアメリカ人は、「原爆が戦争終結を早めた」という屁理屈を信じる(フリをする)ことで自らの罪意識を抑えつつ、来日前からオバマの「謝罪」を阻止した中での広島訪問なのだから。
(若い世代が原爆投下をアメリカ人の罪として素直に認めるようになったことは嬉しい限りで、アメリカ人もまんざらバカじゃないと認識を改めたい。)
低能なブッシュの名前を出せば分かり易くなるだろうが、安倍晋三がツーショットで似合うのはオバマではなくブッシュだろうことを思えば、今回のオバマ・安倍のツーショットほど違和感を抱かせるものはない、ということを忘れるべきではない。
一方は実現からはほど遠いとはいえ、プラハ宣言で核兵器の消滅という人類のあるべき未来像を表明しえた人間と、唯一の被爆国の首相なのに原発核兵器につながる)が垂れ流した放射能を世界に否定してみせるという大ウソを平然と表明したのみならず、その後も原発を推進する安倍晋三と一緒に並ばせられたオバマには同情したい。
不満を言い出したらキリが無い、原爆記念館に10分しかいなかったとか、それも折り鶴を折るヒマがあれば展示を見ろとか、もっと多くの被爆者の話を聞けとか、長崎の被爆者も特等席に呼べとか(これは日本政府が限定したらしいが)・・・
ともあれ、これはゴールではなくてスタートだと位置付けて今回は不満を抑えておきたい。

(後から知ったころながら)米大統領の広島訪問実現に至るまで努力したという自民党良識派河野洋平とベロシ下院議長(当時)、ルース元駐日大使等の「夢」が現実となったという点では嬉しい。
もちろん河野がアメリカ側の要求に応じて真珠湾攻撃を謝罪しに訪れたというのは、民間人を国際法に違反する原爆で数万人も殺戮した広島・長崎と、軍が軍に攻撃した真珠湾とを同列にしたとんでもない見当違いだけれど、単純なアメリカ人特有の損得勘定を満足させるためなら笑って許しても良かろう。