『夏目漱石博物館』(石崎等ほか)  『寺山修司研究』第9号

朝日新聞漱石作品再連載(読んでないけど)の合間に、石崎さんがコラムを書いているのはご存じだろうか?
さすがに長年の漱石研究を踏まえた薀蓄(うんちく)で、読み応えあるのでおススメ。
その石崎さんが漱石作品に出てくる様々な舞台を絵入りで解説してくれている楽しい本が出版されたので、広くおススメしたい。
絵の方はもちろん石崎さんが描いているわけではないからご安心!
副題が「絵で読む漱石の明治」だから中身は想像しやすかろう。
専門家の中山繁信という人の、とても味のある絵であることは、本屋で立ち読みしてもらえば納得してもらえるだろう。
彰国社、2000円。

国際寺山修司学会の機関誌『寺山修司研究』の最新号が出た(といっても知らない研究誌だった)。
贈ってくれた葉名尻竜一さんを始め、こんなに寺山研究者がいるのかと思えるほど多くの人たちが論文やエッセイを寄せている。
取り分け葉名尻さんが、歌人としての寺山を重厚に論じている。
文化書房博文社、2500円。