政治家と政治屋  オバマ大統領とヒラリー・クリントン  小池百合子はスレッカラシ  ウィルソン大統領  ヘンリー・ウォレス  

先日、小池百合子ヒラリー・クリントン等が信じられないということを書いたけれど、要するに彼女たちはスレッカラシで信頼できないからだろう。
自分が目立つことが優先しているだけで、他人のことなど後回しという政治屋の代表だと思う。
今日は政治屋ではなく政治家の話をしよう。
先日はゴルバチョフオバマの名を上げたけれど、未読だった10月29日の朝日新聞を見たらちょうど「オバマとは何だったのか」という寄稿記事が載っていた。
慶応大学の渡辺靖という人の分析で、とても説得力を感じた。
なかなか筆の立つ人でインパクトのある言葉も散見する。例えば、
 《強靭な理想主義者であると同時に、冷徹な現実主義者である》
 《理想なき現実主義も、現実なき理想主義も、不毛であるという信念。》
現職アメリカ大統領として初めて広島を訪問したことに対しては、賞賛と共に「謝罪が無かった」という不満・非難もあったけど、渡部氏は
 《それまで「0」だったものを「1」にした英断を私は評価したい。》
その他オバマの功績を分かりやすく上げたり、残った課題や限界を上げているのだけれど、納得するばかり。
一読をおススメします。

ボクの中のアメリカの理想主義的大統領といえば国際連盟を作ったウィルソンだけど、他国他大陸とはお互い不干渉を保持するというモンロー宣言に縛られていた共和党にジャマされてアメリカは連盟に加われなかったという人。
オバマのような現実主義的な解決能力が無かったのかな?
大統領にはなれなかったけれど、ルーズベルト大統領の副大統領だったヘンリー・ウォレスもアメリカを代表する理想主義的政治家だと思う。
あのオバカ(オバマじゃない)なトルーマンに負けて大統領の地位を譲ったけど、トルーマンの100倍は頭が良くて立派な人だと考えている。
ボクの勝手な思いの中ではクリントンに負けたサンダースに結びついているけど、ウォレスもサンダースも共に「社会主義者」と非難されたという点でも共通する理想主義者だろう。
安倍晋三小池百合子からは何らの「理想」も感じられない、情けない限り!