政治家の品格  オバマ  ゴルバチョフ  トランプ  安倍晋三  小池百合子  プーチン

今年最初の「情況への失言」。
今(6日夜)NHKで再放送らしい「大胆予測! 2017年の世界〜」という番組(久々に現れた大越キャスターがMCなのは嬉しい)を見ながらブログを記し始めたのだけれど、番組の話題の中心はトランプだ。
ヒラリーがダメだったというだけの総括の仕方では、時代の流れが捉えきれないままイラダチは増すばかりだろう。
トランプが主張する自国保護主義政策が(イギリスで実現してしまったEU離脱の波紋がヨーロッパ大陸を揺るがせているのと共振しつつ)、国境を越えて「全体」や「統合」へ向かっていた世界がその反動として(全ての動きに対して反動があるのは必然だ)「個別」に戻ろうとしている大きな流れの表出であることは明らかだろう。
フランス革命が観念的に追求した「自由・平等・平和」という普遍に向かって動いてきた世界が、根底から動揺しながら新しい世界に編成(変成)されつつあるのを感じる。
トランプが大統領になってしまうのもヨーロッパ諸国の右翼政党が支持を広げているのも、必然の動きであるのやむををえない。
そうした動きがオバマが体現していた前時代の理想(自由・平等・平和)を過去のものとして葬り去ろうとしているのは、不安を増大させられるばかりだ。
話を広げすぎるとキリが無いので、ここではオバマゴルビーゴルバチョフ)が奇跡的に体現していた理想的な政治家が、世界の中心から排除されて行く傾向に対する危惧を強調しておきたい。
簡略に言えば政治家(というより政治屋)の劣化である。

(続き・ここからは10日の執筆)
トランプはカネ勘定は得意でも、人間としてはどう見てもウサン臭く信用できない存在と言うほかない、だからこそ当選直後に「トランプを大統領として認めない」というデモが起こったのも当然だろう。
アメリカ人は馬鹿だからあんなモノを大統領などに選らんでしまうのだと嘲笑っている場合ではない、なにせカネカネカネと幻想をバラ撒いて支持を得ている安倍晋三を首相として長期間居座らせているのが我が日本国民なのだから。
沖縄に日常的な惨事を押し付け続けているように、フクシマの大惨事後の放射線障害が表面化しないように抑えながら原発促進を図っている安倍政権を、カネに目のくらんだ日本国民は支持し続けているのだから世界の恥と言うほかない。
オリンピックで国民の目を逸らすために、原発近辺の海に放射能汚染された水を垂れ流している現状にもかかわらず、世界に向かって安倍晋三がフクシマは安全だと公言したのを見た時は、その詐欺師ぶりに腰が抜けるほどビックリしたものだ。
日本国民はその大ウソを見逃しながら、安倍政権が進めた経済政策が生み出すカネに飛び付いたわけだから、決して自慢できる国民ではない。
トランプに投票したアメリカ国民をあざ笑ったら、目くそ鼻くそになるだろう。
目くそ鼻くそと言えば、オリンピック問題で小池百合子森喜朗がやり合ったのも目くそ鼻くそ(ヤジを飛ばす能力しかない丸川珠代は出番が無いのでホンモノのクソといったところか=ファミリー仲間のウンコマンから四国で元気そうな賀状が届いたヨ)で汚ねエばかり。
森喜朗の方もただの無能男でジャマ臭いだけだから早く消えればいい、しかし小池は属した政党を裏切り続けながら今日まで男の政治屋並みにシブトク政治の世界にしがみ付いている根性には圧倒されるけれど、安倍晋三に劣らぬ詐欺師ぶりは「都民ファースト」という大ウソを平然とまき散らしているところで共通している。
小泉潤一郎や小沢一郎等の猿マネで「大衆」の心を捉えて(だまして)きた小池は、またまたトランプの主張する「アメリカ・ファースト」を真似て「都民ファースト」等とパクッたようだけれど、ホンネは「自分ファースト」一点張りであって、都民や弱者を救おうなどという魂胆はまるで感じられない。
その点ではトランプの方が主張どおりに実践しているのだから、正直でウソが無い(けどアメリカ以外の国にとっては迷惑千万!)。
小池百合子のホンネが見えないのは馬鹿な都民に違いないながら、安倍のカネ幻想と同じで小池にダマされているのに気付きながらも、幻想にしがみ付かずにはいられない現実の厳しさ・生き辛さが先に課されているということなのだろう。
チンケな猪瀬直樹に続くセコさでは世界的レベルだった舛添要一たちの無能さに比べると、小池のシタタカさは(ブレーンの有能さは)スケールの次元が異なっている。
小池の政治屋的触覚と行動力は、世界で言えばプーチンに似ていると思うけれど、殺人鬼プーチンが次々と政敵や反対するジャーナリストを暗殺・投獄して平然としていられるほどの根性は無い。
プーチンまで行き着くと無力感が絶大で何も言う気になれなくなるけれど、政治家の劣化というより人間としての劣化と言うべきだろうから、スターリンヒットラーの名が想起されて不快になるばかりだからこの辺で止めよう。