1日の感想  中島敦論の困難

定番過ぎる「山月記」だからヨッポドの発表でなければダメだと伝えておいた割には・・・
それでも十分に議論ネタを提供してくれたので、退屈はしなかった。
やはり「山月記」1ケで読み替えをするというのは、難しすぎるよネ、一緒に『古譚』として発表された他作品と絡めるという助言も出たけれど、それだとまた別の困難が生じるし・・・
中島敦論は「山月記」をめぐる鷺只雄・佐々木充論争以降、ほとんど活性化したことが無かったと思うけど、それだけテクストにスキ(隙)が無いということなのかな?
大学後輩の山下真史が「名人伝」などで奮闘して読み替えようとしていたけど、結果的には作品をクソつまらなくしただけだもンね。
アレゴリーを脱色してリアリズムの次元に落とし込んで読み替えても、新味のある面白さが引き出せなくては頭の中だけの(独りよがりの)自慰でしかないと思うがナ。
テクストの細部が新しく立ち上がったという印象も無いしネ。
レポのツヨシ君は(たぶん)6月24日に開催される学大国語教育学会で発表する予定だそうだから、練り直してどんなものに生まれ変わるか期待して参加しましょう!
昼間の発表に参加できない人も、夜の懇親会で盛り上がりましょう!