【状況への失言】栗山監督の人柄  教育学部  東京学芸大学  宇都宮大学

 WBCのお蔭で野球ファンが急増したように見えるのは嬉しいかぎり。サッカーやバスケットなど他のスポーツの人気に押され気味だった印象の野球が、改めて勢いづいた感じだからネ。栗山監督が「野球のスゴサ・面白さを見せたい」とくり返していたことが想起され、改めて栗山さんの意図が知られて監督のスゴサに感じ入るばかりだネ。それにしても優勝した場合に限っても、これほど監督が注目され話題に取り上げられたことは無かったよネ。日ハム時代からの右腕として活躍した白井コーチが番組に呼ばれて栗山監督の人柄を念入りに紹介していたのでも、世間における監督への関心の強さがうかがわれるというものだ。

 ボク等のように教育学部に勤務したことのある人間からすると、栗山さんの発言がいかにも〈教育学部〉卒の人間らしい味わいだと感じられるのだネ。前阪神監督の矢野さんの発言にも似たようなものを感じたことがあるけど(教員免許を持っていたと記憶する)、優勝してないからあまり話題にならなかったネ。今の阪神監督の吉田さんはほとんどの監督同様で、アレ(優勝)や勝敗に興味があっても選手の〈人間〉や〈教育〉ということなど眼中に無いネ。先日ブログに記した斎藤佑樹のような無能選手など、栗山監督でなければ早々とクビになって今頃メディアに出しゃばる機会など無かっただろうネ。切り捨てないのが〈教育〉学部の大事な方針だから、斎藤もいつまでも居候ができたわけなのサ。

 

 個人的な思い出をはさんでおけば、栗山さんはボクが学大に赴任した時には既に非常勤講師として来ていて、キャンパスでいきなり栗山さんとバッタリ顔を合わせたことが2度あったヨ(山田先生の授業は、学生だった栗山さんも受講していたそうだ)。こちらは「アッ、栗山さんだ!」という表情になったと思うけど(ヤクルトの選手の頃から知っていたからネ)、栗山さんからすれば自分を見て知っている人なのか・そうではないのかが判断しにくいので対応に困ったと思うヨ。

 栗山さんがメニエール病(ストレス等だ目まいをする)のため選手を引退した時だったか、記者会見で印象に残る言葉を聞かれたら母親から言われた「代わってあげたい」だと応えたのを忘れない。ストレートに結ばれた母子関係だったのだネ、栗山さんの選手に対する思いにも通じるものを感じるヨ。監督と選手の気持が直接通じ合っているのは、他の監督には見られないからネ。

 学大に赴任した頃から教員になる学生が減って一般の会社員を志望する学生が増えているけど、就職紹介会社員のユウ君の証言によると「会社から求められる学生のベスト5に宇都宮大学の卒業生が入っている」そうで驚いたネ。地方の〈教育学部〉の卒業生には栗山さんに通じるものがあると思うので、分かる気がするヨ。