【状況への失言】「癒してくれたのも中国の人」

 今日も昼間仕事があったのでノンビリできなかったけれど、記事が溜まっているのでブログの更新をしようと思ったのでネ。

 この時期、広島・長崎への原爆投下中心に戦争に関わる番組がたくさん放映されるけど、先日記した澤地久枝さんのミッドウェー海戦を日米の資料から描き尽くした『滄海(うみ)よ眠れ』を紹介しつつ作られた番組の後編をいま見ている。前編を見た時に後編があることを忘れていたからネ。戦争の局面がさまざまな人から語られるが、改めて痛感するのは戦争に突き進んでしまう人がいるのに対して、常に戦争に反対する人も存在する人がいることだナ。あの9・11の時も、支持率が低かった低能ブッシュ(子)が「戦争だ!」と叫んだ時にも、(ビル内で亡くなった消防士の遺族をはじめ)ブッシュに反対していた人たちがいることを知った時の喜びを忘れない。

  

 以上の前振りに関わる記事を書きとめておけば、朝日新聞7月1日の目立たない連載「リレーおぴにおん」の「痛みはどこから6⃣」の「癒してくれたのも中国の人」というインタビューだ。表題に惹かれて読んでしまったのだけれど、「平和堂(中国)前社長」(スーパー)である寿谷正潔という人が2012年9月の半日暴動で中国の3つの店がさんざんに壊され火まで点けられた事件を語っている。日本が尖閣諸島を国有化したことに対するデモが全国に広がったものだけど、本社の社長は中国から撤退することも考えたようだけど、寿谷さんは中国人社員にも励まされつつも再開したそうだ。社員に限らず中国人の客からも励まされたお蔭だというのが、「癒してくれたのも中国の人」という貴重な認識だネ。

 15年間中国大陸を侵略して悪事の限りを尽くした日本(軍)に対して、今の「中国の人」はどう認識しているのかネ? 澤地さん(と番組)もくり返していたけど、「相手を理解しようとする姿勢がないと戦争が始まってしまう」ということは、低能なゲスたちに戦争を始めさせないための最良の知恵だと思うヨ。