【読む】下柳元投手がウクライナを支援

 主に阪神で活躍していた投手で、野手がエラーをしたら自分のグローブを地面にたたきつけたので記憶に残る人ながら、いま時の若い人は知らないだろネ。ちなみにエラー事件の後で、下柳はエラーした当人を食事に誘ったということは最近知ったヨ。その下柳が8月16日の朝日新聞高校野球の観戦記を書いているのだけど、話が家族が戦争に巻き込まれたことに及んでいるのでとても興味深かった。

 長崎出身なので8月9日には登校して「原爆を許すまじ」と歌ったそうで、父親は満州の出身だったけど敗戦の際に近所のロシア人家族が「すぐ逃げろ」と教えてくれたので助かったとか。祖父は満州鉄道の食堂車のシェフだったそうで、これも中国人の弟子が守ってくれたため無事に駅までにげられたそうだ。母方の祖父もビルマ戦線で傷ついていて、祖父や父親たちから戦争の無惨さを教えられたと語っている。

 下柳はウクライナのために何かできないか考えていて、自分の田で収穫されたコシヒカリ100キロを贈ったそうだヨ(現地でも米を食べるので)。あまり下柳のイメージには合わない行為だけど、意外にエライ人なンだネ。

 ボクは田畑を持ってないから「国境なき医師団」などに支援カンパをするくらいしかできないけど、今はそんな余裕が無いのでせめて節電に務めているヨ。