「S・カルマ氏の犯罪」補記

「しっかりせよ!」と、意欲に欠ける者どもの話をしていたら、テクストや議論に対する補足を忘れてしまった。
(意欲の点でも補足すれば、ド素人を自認しつつ参加している扇谷(センゴク)クンの頑張りに完全に負けてるのは、文学研究を志す者の恥!)
フィナーレの2行をプラスイメージで読むか、マイナスで読むかで大きく分かれるテクストだろうと思うので、最後に質問した次第。
木村陽子女史の読みは、あくまでも安部公房に即した場合のプラス読みで、それはそれとして面白いが、テクストに閉じて読むと如何?
マイナスで読むとカメヨンのように、現代人の閉塞状況といったイメージになるが、閉塞状況から脱出した新しい世界に到達したイメージと読めばプラスで解放感が前景化すると思う。