試験は別室も使用予定jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj(これは「j」を押しながら居眠りをした証拠)、忙しいのダ!

忙しくて先週の記事を書き忘れてしまったが、安部公房「赤い繭」を読んできてもらって<反(非)リアリズム>文学の系譜を簡単に説明した。
逍遥の「小説神髄」で否定された「南総里見八犬伝」(滝沢馬琴)の非リアリズムの伏流から、「高野聖」などの泉鏡花のお化けの世界が現れた。
大正後期に横光利一が現れてリアリズムを否定しつつ、新しい文学を模索したものの結果を伴わなかった。
戦後にようやく公房が前衛的な芸術を主張して、強烈な反リアリズムの文学を多産した。
三島由紀夫の文学は、リアリズム(小説)と非リアリズム(物語)が共存しており、そのどちらかの場合と両方に読めるテキストがある。
例えば「殉教」「孔雀」であり、大作「豊穣の海」もそれに近い。

今日(26日)は「春の鳥」を素材に(独歩の)ロマン主義を解説した。
厭わしい現実世界を否定しつつ、汚れなき無垢なるものとして子供・動物・自然等を美化する発想である。
「春の鳥」はピッタリの作品であり、白痴という設定も無邪気さで美化されているわけである。
プリントを用意して、始めの頃にやった<同一性(同一化)>をキイワードにして、漱石・志賀・太宰の文学を復習した。
気付くのが遅く、予定したアンケートができなかったので来週。
15分前になったら教えてネ!
試験ようの別室を確保したのでご安心下さい。
要望があったので、過去の文学史の試験問題を、廊下に貼りだすつもり。