頂戴した年賀状  K・Hさんに脱帽  人間冥利?!

例年のことながら、「ブログ読んでます」という一言が添えられている賀状が予想外に増えているので、驚きつつも恐縮するばかり。
悩んだり苦しんでいる人に役立てばハードルの下げ甲斐があるのだけれどネ。
もう一つ多いのが毎年イチローの賀状を楽しみにしてるという添え書きだけど、イチローの賀状ファンだったピーコ(大学院同期生)の娘さんが母親と同じ大学の院に入学して、母子一緒に大学に通勤・通学しているという報告は笑えた。
娘さんの期待に反して、この2年間は言葉遊びよりも情報過多な書面なので、彼女の期待からは逸れっ放しだったのではないかとハンセイ中。
それでも大昔に芥川賞を逸したことがある花輪莞爾センセイに言わせると、イチローはダジャレから脱け出せないショーガナイ奴だということになるらしい。

安倍晋三に対する不信感も少なくなかったけれど、中でもビックリするほど意外だったのはK・Hさんの文面で、彼女は昨年物故した河合塾の名物教師・牧野剛さんの「教え子」らしく、安倍が先導する現在の日本が歩もうとする方向に危惧を表明していた。
彼女の専門は文学研究ではないので、イチローのファミリーとしては珍しい存在であり、在職中から叔父さん(?)の店から自慢のコーヒーを土産にもらったのだけれど、あいにくイチローは味盲なのでコーヒーの美味さが実感できないのだ(彼女には初めて打明けるのだけれど)。
牧野さんとは、河合塾のもう1人の名物教師だったエロシの紹介で一緒に呑んだことがあるけれど、そのエネルギーには圧倒されるばかりだった。
ともあれKちゃんの賀状から、
 時勢や体制に抵抗するのは、確かに苦しい。しかし、「どこかおかしい」と考えることは大事なことではないか。
もって味わうべし。彼女は素晴らしい教員になるだろう、というより今なっているのだと確信している。
長野県在住の彼女が現職に転職するまで主に手紙で何度か相談に乗ったけれど、これほど確信に満ちた言葉を彼女から聞けるのは、共に生きている悦び以外ではない。
人間冥利に尽きるというところかな。