【読む】中野翠②  森茉莉(鴎外の長女)  あのちゃん  松嶋尚美

 18日夜の記述。

 放送大学「中東の政治」第1回に続いて「100分で名著」のシャーロックホームズ(ツマラナイ!)を見ながらブログを書いていたけど、いったん止めたのに続いて「あのちゃん」が出るというので「占ってもいいですか」という番組を見ながらブログを書き続けることにした。何であのちゃん? と思われるだろうけど、あの手の天性のフシギちゃんが好きなのだナ。「ぼく」という自称も不自然でなく受け止められるヨ。

 深夜番組に押しやられている「きらきらアフロ」(木曜午前2時~)を見続けているのは、オセロとしてデビューした当時からズレまくっている松嶋尚美が面白いからだネ。50歳過ぎても番組で毎回鶴瓶を呆れさせるボケぶりがたまらないのだネ。若い頃はジューシーに似ていたのも評価のポイントかな。「あのちゃんの電電電波」(木曜深夜1時半~)を時々のぞいているのも、尚美同様のズレ方を楽しんで気晴らしができるからだネ。「占ってもいいですか」のあのちゃんは意外に可愛くて驚いたヨ、見た目がネ。

 

 さて中野翠の第8回(14日)だけど、中野さんは憧れの人に会えたそうで、相手は鴎外の長女で森茉莉という作家というのも面白い組み合わせだ。ある企画で話を聞きたくて電話したら意外にOKが出たものの、当日森の方は忘れていたらしい。それでも室内に入ってみたら、小説「贅沢貧乏」(代表作ながらも未読)に書かれているままの「伝説」の部屋でベッドの周囲は本の山で、鴎外全集が雑に置かれているというのはイカニモという感じで笑える。イスも無いようで積まれた本の上に座らされて、1時間近く2人とも「すごい密度」でしゃべったそうだ。しかしテレビで「銭形平次」が始まったら夢中で見入ってしまい、中野さんの存在を忘れたようだったというのも森茉莉らしい。

世間とズレている点では、森茉莉も松嶋やあのちゃんと変わらないのだネ。

 漱石の妻や子供たちは漱石を良く書かないのがフツーながら(妻の鏡子は夫をキチガイ呼ばわりしている)、鴎外の子供たちは反対で鴎外をベタ褒めしているのがフツーだけど、茉莉のエッセイだけには鴎外のダメぶりにも言及されているので面白い。やはり作家になる素質だったのだろネ。