太宰論から始めます

松本和也『昭和十年前後の太宰治』(ひつじ書房)をテキスト(叩き台)にして、論じられている作品に関する<読み>を受講者間で闘ってもらいます。
テキストは副題の一つに「テクスト」とあるように、規範とすべき<読み>が提起されているに止まらず、別の副題である「メディア」や「青年」が示すように「テクスト」に閉じている訳でもありません。そういう点では太宰から離れ、各自が研究対象とする作家のテクストへのアプローチの仕方も学べると思います。
意欲と余裕のある学部生なら参加を認めます。