2012-01-01から1年間の記事一覧

19日は「蓼食う虫」

二度目の「鍵」論はアヤーキーだったせいか、アナーキーな登場の仕方でレポのくせにかなり遅れた。 結論が出ないというので、出るまで書こうとしたらしいものの、出ないまま時間になって中断したらしい。 ジンセイいろいろなケースがあるから、レジュメが仕…

19日は織田作之助「蛍」

アフターのことばかり記していたら、次回の作品を書き忘れた。 ゴメン!

16日は田村俊子「離魂」です

更新が遅れました。 前回から始まった俊子ですが、最初は俊子研究者の李蓮姫さんの「女作者」論。 珍しい作品を選んだところも含めて、これなら研究をやって行けるという手ごたえを感じさせる発表でした。 詳しくは省略。

久々の執行部批判?  見事な言葉遊び  迷惑な学閥人事

村松・大竹の大ボケペアを筆頭にした執行部に対する批判を続けたい気持はあるものの、今はアホをかまっているヒマはない。 代わりに熱狂的なイチロー・ファンの卒業生から届いた、執行部批判含みのメールを貼りつけておこう。 (誰だか分からないように、前…

卒業生バンザ〜イ!  ゴチソーさま!  安吾は難しい!

なぜか、卒業生から沢山の美味なものが一時に届いたので、嬉しいビックリ! ユカチン一世からお手製の果実酒3種はアフターの際に、酒を飲まない女子も喜んで味わっていた。 いつも酒を差し入れてくれて、合宿にも子連れで参加してくれるので、ゼミでも存在…

次回は白樺派から漱石へ

春学期の感想にも「出席を取ってくれ」という要望があったが、それに応えたので介護体験に行っていた受講生はその証明書類を提出すること。 「藪の中」の読みを発表してもらったら、Iさん(許可を得てなので匿名)が1年生とは思えない模範的とも言うべき私…

12日は安吾「花火」

更新を忘れていてゴメン! かの子「東海道五十三次」は宮内淳子さんから名作だと聞いた記憶があったので、読んだつもりだったけど直前に未読だと判明。 急いで読んでみたら、かの子にしては不思議なテクストでそそられたが、クリマン師範代も同じような感想…

結婚の報告(符・イチローの闘いへの声援)

結婚が必ずしも祝えるものではないながら、一度は味わってみるのもイイ、というのがイチローのいつもの助言。 一生結婚とは無縁だと思っていた卒業生から、という意味でウレシイ報告。 ご存じのヒトが多いと思うので、匿名にしながら分かるヒトには分かると…

菊池寛と芥川龍之介  次は志賀直哉

菊池の「形」論は意見も出ないまま、概論の講義に傾いた。 テクスト(本文)と作品の使い分け、テクストの読みを決定するのは作者だと考えられていたのは半世紀も前のこと。 今では読者それぞれの読みが尊重されるものの、恣意的に読んでもいいということで…

堀辰雄と高見順の発表

今どき堀辰雄を選ぶところにセンスがある、と言っていいかも。 といってもアプローチしにくかったであろうことが伝わってくる両レジュメだったが、已むをえない(けどエライ)。 最初の発表としては、健闘ぶりを賞賛できるものだった。 高見順も同上のことが…

知らないと恥をかく重要語 「研究法」2回分のメモ

小林幸夫の「網走まで」論を丁寧に読んでいる。 (1回目)最初から飛ばした感じだったから、今回から参加した2年生にはワケが分からなかったのも当然か。 何事にもあれ、準備(予習)をしておかないと十分には吸収できないのは当たり前。 この授業は論文要…

11月6日は高見順「虚実」

むやみと忙しくて今日の出し物の連絡が遅れて申し訳ありませんでした。 表題の通りで、梅崎春生と共に私の大好きな作家です。 作品も素晴らしい。テキストも素晴らしい!

知らないと恥をかく重要語

最初から飛ばした感じだったから、今回から参加した2年生にはワケが分からなかったのも当然か。 何事にもあれ、準備(予習)をしておかないと十分には吸収できないのは当たり前。 この授業は論文要約をはじめ、授業準備を怠ると大事なことがたくさんあるの…

11月4日、太宰「右大臣実朝」

うっかりして4日のヒグラシゼミのことを記し忘れていたのかな? 2時から研究室で実朝をやります。 レポは太宰の学大博士・マギーさん(大國真希)さんなので、大いに期待できます。 意欲と関心のある人は集まれ! 今のところ、宇都宮大学と学大の卒業生が…

11月5日はかの子

授業が始まると無闇に忙しい! お蔭でブログの更新が遅れるばかりで、申し訳ない。 26日の林芙美子のテクストは、芙美子が新たな書き方を実験したせいか、分かりにくいテクストに違いない。 その分、後から理解(解釈)してやろうという気持が湧いてきた。…

次は「鍵」

26日の二度目の「老人日記」は学部生で谷崎の卒論を執筆中のカトー君の発表。 突っ込み部分が少なくなく、シッカリやられていたが、卒論のためにはとても良かったと思ったのは、誰よりも本人だろう。 一人で閉じて考えたり書いたりしていると閉鎖的で面白…

東京学芸大学村松泰子学長の陰謀(?)

学大問題について記すのは久々な気がするが、卒業生の中にはこのブログが「本来の授業案内ばかりになってホッとしている」というお譲様たちの感想が寄せられる一方で、「あんなイイカゲンな執行部とは徹底的に闘わなければいけませんゼ」という闘士からの叱…

次回(11月9日)からは田村俊子

11月2日は学祭のために休講です。 9日からは田村俊子で、「女作者」を俊子研究のために来日している李蓮姫さんがレポします、請うご期待。 もう一人、俊子で発表する人を募集中ですが、作品は李さんに決めてもらっても構いません。 昨日の26日は林芙美…

作品に入れず、「形」「藪の中」は来週に持越し

先週いなかった人が結構いたこともあって、「形」に入りかけたところで時間切れ。 今日初めて参加した人が少数ながら目に入ったので、先を急がなかった。 テキストが無いとこの授業は理解できないので、作品理解に入るのは急遽来週からに切り替えた。 予告通…

ヒグラシゼミ決行(24日)

クレイ爺問題で延び延びになっていたヒグラシゼミを、秋学期が始まった今頃になってやりました。 前回の古井由吉と共に、小島信夫という現代を代表する作家ながら、参加者はレポを入れて3人という不様さ。 院生の意識の低さを表しているようで淋しいかぎり…

10月30日は堀辰雄「死の素描」

表題の作品をマユ〜ン・井久保とサットマン・隆(4年生)がやります。 11月6日は高見順「虚実」だったと思います。@ テキストは『日本近代短篇小説選・昭和篇1』(岩波文庫)という素晴らしいアンソロジーです。 意欲のある2年生と、上級生も歓迎しま…

教室変更

N404からN301に変更しました。

29日は林芙美子「小区」   澁澤龍彦で大盛り上り

澁澤の「髪切り」という奇妙なテクストで議論にならないと思っていたら、さすがにアイ〜ンとマッチンのペアは人を飽きさせないオモシロイ発表で刺激された。 アイ〜ンの言う「語り手(と読者)が登場人物を<見る>視線」というのは分かりにくかったので修正…

土曜日のせいか3人だけの参加  古井由吉「杳子」

セクハラ追及のお蔭で延び延びになっていたヒグラシゼミを、授業が始まってしまった現在なので已むをえず土曜にしたらレポを入れて参加者が3人という淋しさ、情けない奴らだ(特に院生)。 作品を(作家も)知らない国語学生が殆どだとすれば、これも情けな…

学芸大学は大学ではない  授業アンケート結果  来週は芥川「藪の中」と菊池寛「形」

今日は授業のオリエンテーションながら、時間ギリギリまで講義した。羅列すると・・・ ① 今の学芸大(のカリキュラム)は大学とは名ばかりで、実質は専門学校に過ぎない。 ② だから自分で種々の能力を獲得するような努力をしないと、私立大学の文学部学生と…

執行部批判は休戦中

右の一覧表で「最新タイトル」を見ると日常が復帰した感じですが、決して執行部を許したわけではありません。 一昨日だったかも、停職のお二人も含めて「処分」の内容と理由が学大構成員(学生・事務員・教員)に伝わらないので何とかすべきだ、と学長に要望…

26日のテキストも出来

26日は林芙美子「晩菊」ですが、テキストは学大4年のマイマイが作ってくれました。 明日持参します。

テキスト準備できました

今日16日午後1時頃に、テキストを6階に届けました。

「風琴と魚の町」の感想

多忙で感想が遅くなったけど、一言。 賢次を研究してきたセンちゃんが、新たに林芙美子研究に着手しようという転換を考えている点は立派。 なかなか新しい対象に切り替える気持にはなれないものだ。 その意欲が伝わってくるような発表だった。 中でも新鮮だ…

近代文学三ゼミ  梅崎春生「ボロ家の春秋」

年に一度だけの合同ゼミ、昔は河口湖でスサマジイ合同合宿をやったそうだ。 学大に赴任した頃、「オレも行こうか?」と聞いたら「タイヘンですよ、先生は誰も来たことがありません。」と釘を刺されたのを思い出す。 それに比べると今や学生のパワーも落ちた…