東京学芸大学大学院授業(月曜3時限)

22日は葛西善蔵「蠢く者」論

テキストは樫原修の近著『「私」という方法ーーフィクションとしての私小説』(笠間書院)で、論文をたたき台にして論じられている作品を議論していく。 樫原氏は小林秀雄を一つ一つのテクストに閉じて読みきるという形式で、洋々社から切れ味鋭い著書を出し…

次回は「猫と庄造と二人の女」

次回が最後です。 「細雪」の書法との関連が気になる。来年度は同世代のキレモノ・樫原修の論文集と、『戦争×文学』シリーズからテキストを選ぶ予定。

「細雪」その2

レポのアヤーキーらしく(?)途中経過のレジュメだったけれど、前回の続きも含めて議論ができたので良しとしよう。 28日は「細雪」その3、軽い文章のタッチにまで議論が進めばいいのだけれど・・・

21日は「細雪」の2回目です。

件名のとおり。

次回から「細雪」

今年の授業は終りで、来年から「細雪」に入ります。

谷崎は先週の続き

「少将滋幹の母」の2回目で今年の最後。 来年は3回、「細雪」をやる予定。

次回の谷崎は「少将滋幹の母」

リューマンが面白い発表をしたせいか「夢の浮橋」は今回の一度だけで終り、来週から2回は「少将〜」。

谷崎「蓼食う虫」

モッチ君が1回で終わらせると公言するほど自信の発表だったが、案の定挫折。 その意欲は評価したいが、レジュメが五味渕典嗣の論を相対化できずに依りかかり過ぎて、自身の言葉・読みを見失って混乱してしまった。 レジュメではできるだけカットしたそうな…

19日は「蓼食う虫」

二度目の「鍵」論はアヤーキーだったせいか、アナーキーな登場の仕方でレポのくせにかなり遅れた。 結論が出ないというので、出るまで書こうとしたらしいものの、出ないまま時間になって中断したらしい。 ジンセイいろいろなケースがあるから、レジュメが仕…

次は「鍵」

26日の二度目の「老人日記」は学部生で谷崎の卒論を執筆中のカトー君の発表。 突っ込み部分が少なくなく、シッカリやられていたが、卒論のためにはとても良かったと思ったのは、誰よりも本人だろう。 一人で閉じて考えたり書いたりしていると閉鎖的で面白…

22日は晩年の傑作「瘋癲老人日記」

新潮文庫で「鍵」とカップリングされていることを今日知りました。 意外に短いンだな。 「鍵」は表コミの院生がエントリーしたから、この文庫をゲットしておくといいと思う。 「瘋癲〜」は院生時代に故越智治雄先生が、研究室で谷崎の朗読を聴かせてくれなが…

15日の谷崎は「吉野葛」、学部生もおいで!

テキストは各自用意のこと。文庫にも入ってます。 レポはワタル君。 研究室でお茶しながらやります。 テクスト分析かお茶(コーヒー)が好きな学部生もどうぞ! 22日はセンちゃんが「瘋癲老人日記」。 これは長〜いから、早目に読み始めること。

明日(2日)の授業は研究室  谷崎「信西」

テキストを大目に用意した割には減ってないので(実習中だそうで)、参加者が多いとも思えないため研究室でお茶をしながらやります。

授業予定  谷崎潤一郎

10月2日(火曜・8日の代わり)は谷崎の超短編戯曲「信西」を、レポ・リューマンでやります。 次週からの予定は2日に相談します。 谷崎の長篇小説を取り上げますが、学部生・外部生で意欲と興味のある人は関谷に許可を取れば参加できます。@ 金曜4時限…

レポート再提出

学部の演習欄を参照のこと。@ 今日、マダム・ジュジュが摘みたてのブドウを土産にくれました。 タイヘン甘いそうですから、事務室の冷蔵庫にあるのでご賞味下さい。

レポート提出

学部の演習(火曜4時限)と一橋大のブログ欄を参照して下さい。 ヒグラシゼミのエントリーがやっと出ましたが、9月希望でした。

漱石終わって、来期は谷崎

「明暗」の最終回だったので、出席者にそれぞれの読み方・感想を述べてもらった。 皆さんが改めて漱石、特に「明暗」の面白さを語ったのも同感できるスゴイ小説という感じが強まるばかり。 面白いレポートを期待してります!

30日の「明暗」で漱石は終わり  秋学期は谷崎潤一郎かな?

さすがに準備が行き届いたキッド君だけに、十分議論を深めることのできるレジュメだった。 「視点人物」よりも「内的焦点化」という言葉の法が有効だということが理解しやすい発表だった。 詳しくは安吾論で触れようと思う。

次週から「明暗」

「彼岸過迄」も3回目なのであまり議論が進まないと思っていたが、レポ二人が話題を提供しうるレジュメを用意したので充実した討論ができた。 学生がスゴイのか、漱石(テクスト)がスゴイのか?

「彼岸過迄」その2

新野見クンのデビュー発表。 自覚している通り、柄谷行人に依拠しながら切れ味の良い発表で、さながら新野見行人の講演会? ボクが学生の頃に読まなくなったの柄谷が連載していた「内省と遡行」や「探究」を読み込んでいるので、世代の違いを痛感。 ボクが面…

次週も「彼岸過迄」

「彼岸過迄」の第一回。 センちゃんが卒論提出の際の過ちをチョッと繰り返してしまった。 レジュメはできる限り早く参加者に配布するのがレポの務め。 1週間前に配布せよ、というやり方を通した先生もいた(いる)そうだが羨ましい方法。 少々遅れたけれど…

次回から「彼岸過迄」

「二百十日」論を二人のレポが発表したのだけれど、期待を遥かに超えて面白かった。 近藤さんのみならず、ユンさんもしっかりした自分の読みが出せていたので驚き。 読みやすい分、論じにくいテクストなのに、よく自分なりの読みが出せたものだというのが素…

次回は「二百十日」

「草枕」2回目ですが、レポの趙さんが日本語のレジュメではなくハングルで書かれた別の用紙を読んでいたのには驚きました。 日本語を読むのがタドタドシイので迷惑をかけるから、という理由でしたが、本来は認めにくいやり方です。 キチンと日本語を読めな…

「草枕」読んでます

漱石の長編小説を読む、という方針でやってきたけれど、留学生にはキツイので4・11日の2回は「草枕」です。 4日のレジュメは無理な読みで、今後を期待。 18日は「二百十日」でその次は「彼岸過迄」になる予定。

「虞美人草」その2

「作者」をめぐって侃々諤々(かんかんがくがく)、とても面白い議論が聴けた。 「作者」と甲野を重ねる、今日のレジュメのような捉え方は当然出てくる発想だが、発表者ズーシーはどう論理付けるかで苦労していた。 ズーシーのように「作者」を「全知」とし…

「虞美人草」第一回

ケッタイでツマラナ〜イ小説に入りました(3回予定)。 でもレポのリューマンの実力と頑張りによって、それなりのレベルの議論ができた感あり。 レジュメは小野の人物論で、<負のスパイラル>に陥った小野の<愛される自己の希薄さ>を読むところは説得力…

「吾輩は猫である」で無事発進

レポの問題の絞り方が良かったせいだろうが、活発な議論ができて期待以上の出来。 問題を絞りながらも、レポがキチンと自分の読みが出せていなかったために盛り上がったのだろうか? H大のショパンが、皆とは初対面ながらも積極的に発言してくれた効果もあ…

場所は変更するかも

幸い実力者の李蓮姫さん(その他)も参加するというので、研究室には収まらないかもしれないので、16日は様子を見てN406(空いてなければ407)に移動しましょう。

「吾輩は猫である」を研究室で

今日はオリエンテーションなので、一橋大の学生には来なくてもいいと伝えてありました。 何とか研究室に収まる人数(ボクを入れて14人が最大許容)なので、基本的に研究室でやります。 16日から何回かかけて「猫」をやりますが、留学生用に「草枕」もや…

修士論文口頭試問

今年は8名が修士論文を提出。 今日がその口頭試問。 全員落ちた!!! ということはありえないけど、数人は危険がイッパイな論文ながら、取りあえずはクリア。 正式に合格というわけではないながら、恒例の慰労会で楽しく盛り上がった。 それにしても下ネタ…