2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

安部公房で盛り上がる

公房になったら上級生の参加は減った感じながら、受講者だけで活発な議論ができて一安心。 「誘惑者」はそれほど難しいテクストと思われなかったけど、読み慣れないせいなのかレポ二人とも最後の方が読めてないので意外だった。 自主ゼミ等でテクストを読む…

大江終わって、佐藤春夫

また新記録、5時間! 予告通りに昔の修了生ヨッチャンが、そして院修了したばかりのグッチ君が参加。 「他人の足」でよくこんなに議論できるものか! とオドロキと感心するばかり。 昔、簡単な論を書いたので、問題点はあまり無かろうと予想していたので、…

昭和ゼミはスゴイ!

土日に近代文学会の春季大会に参加して、面白い発表と議論を聴いてきた。 さすがにレベルの高い発表と議論だったが、ミンナ文学と議論が好きだなぁ、という感を強く抱いた。 二日間内容の濃い議論を聴いた後で昭和ゼミの発表と議論を聴いたが、その熱意と意…

太宰の始まり

先週のブログで案内したから不要だろうが、念のため。 今週が「散華」で次週が「畜犬談」です。 古井の最後の作品「陽気な夜まわり」は面白いテクストながら、レジュメが予想通りに難渋していて、それがオモシロかった。 ヤス君が大胆な読みを提示したものの…

公房の後は千田洋幸の著書

「どれい狩り」はテクストが論じにくいと思われたので、どうなるのかと心配したけど、予想を超えてレポが混乱した印象。 勢い議論がレポのヒガ読みを訂正していくことになったのも、当然の流れか。 それにしても公房のアバンギャルド振りが出ている、斬新な…

文学はエロい、のはショーガナイ。

伊藤整とは珍しい。選んだレポの英断を称えたい。皆の感想通りで、二人ともレジュメが良かった。 また「生物祭」とは1年生(特に女子)にはエロさがショッキングだったかも。 でも文学(研究)をやる以上、エロさに慣れないとオハナシにならないのでショー…

27日は「陽気な夜まわり」

レジュメは一橋大の学生は6階の資料室、学大は廊下の引き出しの中段です。 再来週から太宰で、最初は「散華」だそうです。 テキストは26日に作ってもらい、27日にもっていきます。

来週から安部公房

難物のテキストを選んだわりに、議論ができたのはレジュメのおかげか。 それぞれ自分の読みがハッキリしていたので、ツッコミ易かったのだろう。 先週復活したユキオトコ・青木クンが活発にコイちゃんの「孤独」説に疑義を呈したのが印象的。 「孤独」をづど…

また4時間超! 疲れた!

テキストも長いけど、二人のレジュメも長かった!(内海クンがレポの時の恒例?) 内容のある長さだったので、またまた4時間超えの議論沸騰! アイちゃんは例によって例の如しながら、細部まで読み込んでいて説得的(問題になった支配〜被支配は別)。 内海…

ジューシーが○度目の正直で結婚!

ジューシーが結婚したんだネ、やっと。 ジューシーってボクの大ファンの一人なんだけどネ(昭和ゼミのゼミ長もやった)、隣りの酒井クンみたいに「キレイな人ですね〜」と感心するヒトもいるネ。 それほどとも思えないんだけどネ、昔はともかく。 名前のとお…

「范の犯罪」の後は「夢十夜」から第一夜

テクスト論と作家論・作品論の差異は重要だから忘れないように! 要はテクストの読みに作家を導入するか否かという問題。 作家を前提にすることが正しいか否かではない、単なる流行の問題で最近はテクスト論が流行って主流ですということ。 作品論が間違って…

「S・カルマ氏の犯罪」補記

「しっかりせよ!」と、意欲に欠ける者どもの話をしていたら、テクストや議論に対する補足を忘れてしまった。 (意欲の点でも補足すれば、ド素人を自認しつつ参加している扇谷(センゴク)クンの頑張りに完全に負けてるのは、文学研究を志す者の恥!) フィ…

大江のホモホモ愛の作品やってます!

大江の少年ホモ愛(?)作品、その1である「鳩」をアイちゃんのお勧めでやりました。 先週に続いて約4時間の長丁場、これを続けていれば力が付くこと間違いなし! (それにしても疲れるけど、、、) 安部クンの「僕」の心理を中心化して読む発表は、簡明で…

青木クン、3度目の正直の発表実現

過去2度、発表予定者でありながら行方不明となり、「幻の雪男」の異名を確実にした3年生の青木クンでしたが、今回ばかりは敵前逃亡せずに踏みとどまり、成長を見せました。 レジュメもそれなりにまとまっていたので話題を提供できましたが、もう一人の発表…

古井由吉は続く!

「椋鳥」は発表者二人ともそれぞれ期待通りに充実したレジュメを用意してくれたお蔭か、とてもオモシロイ議論を聴くことができました。 古井テクストの多様性を生かした二人の読みに誘われて、皆がテクストに負けないような多様な読みを提起したので、収拾で…

2年生の成長にビックリ!

シショウとコイちゃんという2年生コンビが奇跡的な水準の発表で場を持たせました。 この成長の早さ! イチロー選手は学会その他の疲れでボーッとしてましたが、二人がソツなくウケ応えしていたので安心して聞いてました。 1年生のヤル気マンマンの3人がま…

次回は伊藤整の傑作(?)、「生物祭」

今日は岡本かの子「鮨」でしたが、予想を超えた発表が議論を誘発しました。 発表者の2年生二人の水準の高さには皆が驚き! よくも化けたものなり! 来週は伊藤整「生物祭」で、文学史的にも重要な作品です。 フロイトを理解する機会にもなるかも。

学大院生よ、しっかりせよ!

マダム・ジョジョが意外に健闘したと言っていいかな? カメヨンは予想通り、あるいはそれ以下の水準(もっと上のはず?)の発表というところ。 外したのはいいけど、あまりそれに執着し過ぎても困る。 自分の良さを生かすには、マイナスを素直に排泄した方が…

次回は「范の犯罪」

20世紀における世界観・人間観の変容を説明していたら、時間がかかって「范の犯罪」が全くできなかった。 実体から関係への転換という変容は1年生には難しいだろうけど、春樹などの現代文学や現在の文学研究の根底になっている考え方なので、理解してもら…

安吾のつぎは安部公房

予定していた公房の文庫が絶版だそうなので、『無関係な死・時の崖』(新潮文庫)にしました。 19日には生協に入荷するそうですが、ブックオフ等にあれば安く入手して下さい。 そして発表する作品を決めておくように! 再来週までは安吾をやり、24日から…

ヤル気のない者は去れ!

先週記そうと思ったのだけれど、疲れていたので改めて。 学部の授業では時々見かける、授業に集中できないで内職しているヤカラが、演習形式の院授業にいたのでビックリ・ガッカリ! まだ入院したばかりの1年生なのに、早くも意欲が無くなったとすればとて…

4時間超の議論、疲れました! 来週からは大江健三郎

小島信夫の代表作の一つ、「アメリカン・スクール」をやるというので心配したが、不安が当たって久々に4時間を超えてしまった。 レジュメの挑発も良かったが、やはり問題作らしい深さ・奥行きがあるということなのだろう。 諷刺・アレゴリーのテクストに、…

被災地に絵本を送ろう!

遅ればせながら、研究室を貸している「おはなしお届け隊」の活動を紹介しつつ、ご協力をお願いします。 本校院修了生の絵本作家・本間千裕画伯と、院生の初澤宣子女史が中心となって被災地に絵本を送っています。 送りたい絵本があれば何でも、私の研究室宛…

「鯉」と「范の犯罪」を読んでくること

前回、予定しながらもできなかった井伏の「鯉」を軽くやった後に、志賀直哉「范の犯罪」を読みます。 自分の読み方を発表する意欲的な人が少なくないので、刺激的で楽しみです。

「風博士」で盛り上がる

レポ二人とも(フロアの2年生も)レジュメ作り等の基本ができていないので、その点の補足に時間を要した。 1年生の時に、「概論」で基礎を身に付けられなかったヒトが多いせいだろう。 楽をして単位を取ろうとした報いなので、自覚して今からでも基礎作り…

今日(9日)の出し物

忙しくて出し物の連絡をし忘れていてゴメン! 今日は谷川俊太郎「ネロ」です。 教材研究ゼミがやりそうな作品で期待できませんが、その分早く終わりそうなので、呑みも早く初めて早く切り上げませう! (先週の愚図愚図呑みへの皮肉?)

10日は「風博士」

連休で連絡洩れ、申し訳ありませなんだ。 予想外に充実した議論ができているので、今年の2年生を見直しました。 「風博士」は論じやすいので、面白い論争を期待しています。

「ネロ」でも充実した議論が

全然期待せずに、奨学生の推薦書等の書類を書きながら聴いていようかと思ったほどでしたが、レジュメの良さに救われて充実したゼミとなりました。 先般見た金城クンの作・演出の演劇は自己満足に徹した面白みの無いオナニー公演でガッカリしましたが、今日の…

今日は「制服」、来週は「S・カルマ氏の犯罪」

連休中の多忙で授業案内ができず、ご迷惑をお掛けしました。 今日のテクストはよくできていて感心しましたが、議論も楽しく聴けました。 木村陽子さんの論文が刺激的かつ面白かったせいもあるでしょう。 議論の細部を書くつもりでしたが、月曜は昭和ゼミのア…