昭和文学ゼミ(月6・7時限)

次回は朔太郎「魔法使ひ」

最初のレポ案では「猫町」だったけれど、明治ゼミでやったばかりの作品を昭和ゼミでやるのは余りに挑発的だと思うので、ボクの一存で変更してもらった。(おまけに明治ゼミで発表したレポ二人が昭和ゼミの参加者だし。) 散文詩もいいが朔太郎は何と言っても…

新年は7日から   舞城王太郎

舞城を取り上げるというのだから、昭和ゼミのスゴサが如実に現れている(初めてではないが)。 お蔭で、顧問のイチロー君もベンキョーになります。 こういう新しい作家をやるにも、今年度は立教院からクリマン師範代が来てくれているので安心です(報酬ゼロ…

24日は井伏鱒二

24日は体型がサンタに似ているせいではないが、井伏で「夜ふけと梅の花」。 当初レポは「屋根の上のサワン」を考えていたようだったので、そういうのは教材ゼミに譲って昭和ゼミらしい作品にしたら? というので変更してもらった。 せっかくウルサイのが揃…

次はハルキ

17日はハルキ「蜂蜜パイ」で、単行本『神の子どもはたちはみな踊る』に入ってます。 アフターは広瀬クンが来て、恒例の寿司ジャンケン大会! 24日のアフターはクリスマスと忘年会を兼ねてやります。

10日は小川洋子

12月10日は小川洋子「果汁」です。 中公文庫『寡黙な死骸 みだらな弔い』に入ってます。

オダサク「蛍」  次回は川端の「たまゆら」  「神の視点」だって?

午前中から会議に駆り出されたせいか眠い一日だったものの、昭和ゼミに行ったらクリマン師範代がレポを突っ込んでいて、聞き始めたら引き込まれた。 センちゃんのレジュメは予めもらっていた(すべてのレジュメはそうありたい)ので半分以上は読んであったけ…

19日は織田作之助「蛍」

アフターのことばかり記していたら、次回の作品を書き忘れた。 ゴメン!

卒業生バンザ〜イ!  ゴチソーさま!  安吾は難しい!

なぜか、卒業生から沢山の美味なものが一時に届いたので、嬉しいビックリ! ユカチン一世からお手製の果実酒3種はアフターの際に、酒を飲まない女子も喜んで味わっていた。 いつも酒を差し入れてくれて、合宿にも子連れで参加してくれるので、ゼミでも存在…

12日は安吾「花火」

更新を忘れていてゴメン! かの子「東海道五十三次」は宮内淳子さんから名作だと聞いた記憶があったので、読んだつもりだったけど直前に未読だと判明。 急いで読んでみたら、かの子にしては不思議なテクストでそそられたが、クリマン師範代も同じような感想…

11月5日はかの子

授業が始まると無闇に忙しい! お蔭でブログの更新が遅れるばかりで、申し訳ない。 26日の林芙美子のテクストは、芙美子が新たな書き方を実験したせいか、分かりにくいテクストに違いない。 その分、後から理解(解釈)してやろうという気持が湧いてきた。…

29日は林芙美子「小区」   澁澤龍彦で大盛り上り

澁澤の「髪切り」という奇妙なテクストで議論にならないと思っていたら、さすがにアイ〜ンとマッチンのペアは人を飽きさせないオモシロイ発表で刺激された。 アイ〜ンの言う「語り手(と読者)が登場人物を<見る>視線」というのは分かりにくかったので修正…

22日は澁澤龍彦「髪切り」

レポはアイ〜ンとマッチン(久々!)のツウ(通)ペアなので期待できて楽しみ!

30日は秋学期の作家決め

林芙美子は以前演習授業で取り上げた時に、結構楽しめるテクストだと発見した気持だった。 「魚の序文」は意外に難しいテクストだから、レポが二人それぞれの苦労した模様が伝わってきた。 サナエちゃんのレジュメの遅れは先が思いやられる。よほど自己チェ…

次回は林芙美子「魚の序文」

内田百輭「地獄の門」は「わけがわからん」という反応もよく分かる、テクストとして捉えどころの無いもので困った。 学内文書作成疲れで熟睡してから行ったら、レポ二人を始めミンナも困ったような素振りだったのも当然か。 随筆か小説か? という問題もレポ…

16日は内田百輭「地獄の門」でした。

前回の記事では作品名を忘れてましたが、上記のとおりです。 文庫にも入っていて『百輭随筆集』とかいう文春文庫(?)に収録されている、と聞いた記憶はありますが、ボケ加速中の身なので信用しない方が無難です。 でも、16日は海の日という祝日ですが(…

岡本かの子「混沌未分」  マッチン頑張れ!

恒例の感想を述べた中で、前ゼミ長のサットマンが言った言葉が、今回のレジュメの素晴らしさを明かしている。 この作品は昨年夏のヒグラシゼミでも発表を聴いたのだが、その際にサットマンが思ったのは「何も伝わってこないし、何も残らない」レジュメだった…

乱歩「赤い部屋」

師範代のクリマン(栗田クン本人によると、「クリエイティヴ・マン」の略で流通している略語ながら、あまり良い意味ではないそうな)の専攻する乱歩を、乱歩にピッタリのアイ〜ンとユっコリンが発表。 これに久々の西村クン(一橋大博士課程・フランス文学専…

9日は岡本かの子「混沌未分」

16日は平常通りの授業で、ゼミもやります。 内田百輭「地獄の門」です。 学生の自主ゼミですが、ボクの好みとしては、自分の発表だけして他人のは聞かないヒトは歓迎しません。 毎回自分が発表者のつもりで用意していれば、実力が飛躍的に伸びるのは実証済…

太宰治「彼は昔の彼ならず」は面白い!  次回は乱歩「赤い部屋」

意欲的なケイちゃんと太宰ファンのマンジュのレポだけあって、考え抜かれたレジュメだったので充実した議論ができた。 多様な読みが可能なテクストのあり方が、そのまま現れた議論になったのは昭和ゼミの実力か。 この際チェホフも読もうとメーリスに記した…

三島由紀夫の次は太宰の「彼は昔の彼ならず」です。

三島「月澹荘奇譚」は期待通りで、二人のレポが独自な読みを出し得ていたので議論が噴出した感じ。 特にレポが対照的な読みを出していて、テクストを徹底的に読み尽くそうとしたマユ〜ンと、読みに繰り込めない「断片」を強調するクリマンとの差異が議論を挑…

18日は三島由紀夫「月たん荘奇譚」

昭和ゼミの記事の更新は済んでいるものと思っていたら、勘違いで失礼。 次回は表題通りで、レポの一人はゼミの師範代を任せている、某私立大学の博士課程のクリマン君なので期待できる(指導の先生からイジメられないように、実名は伏します。今さら?)。そ…

澁澤龍彦はムズイ

澁澤の初期小説というので期待したけれど、期待が大きすぎたせいかツマラナイ作品だった。 なんでこんなモノを澁澤が? と思わせたけれど、レジュメを読んでみたら結構面白くて充実した議論が聴けた。 昨日は午前中から出かけて、先ず上野芸大の高橋由一展を…

前回の横光利一「笑はれた子」の感想

志賀直哉「小僧の神様」との関連で論じられるだけの作品だと思っていたので、レジュメもあまり変わり映えの無い感じの予想を立てていたのだけれど、レポが三者三様に予想を裏切る読みを出してきたので、さすがに昭和ゼミのツワモノは違うナ! と感心してしま…

次回は何と澁澤龍彦!  「撲滅の賦」です

表題は29日に記したのだけど、詳しくは改めて! ともあれ早く次の出し物を伝えたいので。

春樹「TVピープル」

春樹をやると良いレジュメができるものだが、今回は予想を超えて面白く刺激的で楽しめた。 マッチンは期待通り、というより期待以上に考え抜かれたデキで感心したが、ユウ君が意外に春樹を読み込んでいたのも驚きだった。 春樹の物語の基本はユングだという…

安部公房「洪水」   次回は春樹の「TVピープル」

イヤー、楽しかった! 3人のレポがそれぞれオモシロイ読みを提示していたので、期待以上に楽しめた。 自分では革命幻想を読んでいたので、その読みの方向に徹底しないが否定もしないマユ〜ンや、読みすぎて革命が起きてもそれが新たな階級を生み出していく…

次は志賀直哉「佐々木の場合」

更新が遅れて申し訳ない。 来週がどうせ休みだからというのもあったけど、実は腸炎でタイヘンだったわけ。 前日までなんともなかったのに、23日朝からずっとヒドイ下痢で元気が出なかった。 昨夜(27日)辺りから薬が効きだして落ち着いてきたのだけれど…

23日は宮澤賢治「土神ときつね」

難しい安吾から、いきなり童話かい? と思うのはボクだけじゃないだろう。 でもテクストの易しさが、必ずしも論じる易しさに通じるわけではないのが、文学テクストを<読む>ことの難しさ。@ テキスト(プリント)は関谷研究室前のガラス戸上にあります。 …

N406Bに関する執行部への抗議 & 安吾のファルス

長年使用してきたゼミ室であるN406が、何の相談もなくいきなり国語講座に関係の無い物品に占められて、ゼミ使用ができなくなっている件に関しては、執行部の担当である佐藤郡衛さんと学長等に厳重抗議をしたので、いったん怒りを収めて暫く待ちましょう…

プレゼミ、最初は安吾

自主ゼミで単位にはなりませんが、意欲的な学生が運営しています。 関谷はあくまでも顧問であって、作家・作品は学生が話し合いで決めています。 近代文学のゼミは3つありますが、昭和ゼミの特色は昔から卒業生や他大学からの参加者がいるという点と、熱い…