2011-01-01から1年間の記事一覧

「斜陽」のかず子はバカ女!?

イクミ・レジュメが相変わらず「成熟」テーマだったので、それ自体に興味を惹かれた。 依拠した文献(論者)の名が出せなかったが、母娘における「母殺し」はフロイトのようには単純でなさそうなので難しいようだ。 再検討して練り直すと面白くなりそうで、…

安岡テクストはサイコー

時間が経ってしまったので、細部を思い出せないものの、楽しい時間を過ごせたのは確か。 テクストの良さでもあるが、レポの準備が好結果を生んだものと思う。 先行研究が大したものが無いせいか、レジュメが目立って面白かった。 ヒロインの捉えにくさが議論…

マッチン、谷崎センモンカ相手に健闘

リューマンはよく読み込んでいたが、結果を出して当然と思われてしまうのもカワイソー。 千葉・前田という先行者の「近親相姦」的志向性を受け継ぎ、突っ込まれても揺るぎなく主張して欲しかった。 研究室で余裕を見せながら準備していたマッチンが、本番で…

賢治もオモシロイ! 5時限が終わってからがスゴイ

賢治はシロウトなのでセンちゃん(岩橋チヒロ)の参加が有り難い。 今日は(も)レポがシッカリ準備していたせいか(名取レジュメの先行研究は特に)、予想を超えて面白かったけど、賢治テクストの多義性の面白さでもあるのかな? でも特に面白くなったのは…

授業が進まない! 板書ミス!

シリーズの続きで「志賀直哉と太宰治」における<自己同一化>というテーマ。 大事な問題と思ったこともあり、時間をかけ過ぎたきらいあり。 でも急いで中途半端になるよりはいいだろう。 三人称の図で、語り手と主人公の同一化の方向は両方向ではなく、語り…

アンケートを忘れた

研究法受講者に「進路希望届」の用紙を配布するのを忘れた。 各人が取りに来て、助手に提出して欲しい。 今日は小林幸夫の論の最終章をやってから、重松泰雄の「范の犯罪」論を読み始めた。 院生の頃、最初の小林秀雄論を発表したら、重松先生が『國文学』の…

次は宮沢賢治だヨ〜

三島をやりたいヒトがもういないというので、来週から『銀河鉄道の夜』(新潮文庫、生協に注文済み)に入ります。 「オツベルと象」に決まるまで時間もかかったこともあり、議論の余裕が削られた。 武川イジメに時間を費やしたのは已むをえなかったけど(そ…

キスは最高の愛情表現?!

表題は「ブ少年」の「今日の言葉」です。 毎回記憶に残るような言葉を発するのが「愛の伝道者」ブ少年だ、とタテバヤシが言いました(オメエが言うな!)。 珍しく森見登美彦という現代作家を取り上げ、「藪の中」というテキストを読む機会を与えてもらいま…

「桜桃」

趙さんの初発表でしたが、予想通り、或いは予想以上のデキでしたが、議論にはなりませんでした。 中国の留学生によくあるパターンで、文学研究のパラダイムが半世紀近く遅れているからです。 間違いではないのですが、テクストの読み方が古すぎて今どきの学…

安岡の「愛玩」

一橋勢の弱体化もあって、久々に外人部隊を導入しました。 武蔵美術大学院修了生の金城クンが参加し始めました。 いきなり効果が現れて(?)全員参加でニギニギ(賑々)しく楽しい議論ができました。 キム君が渋いテキストを選んでくれたのですが、安原クン…

教室は変更できず!

木曜4時限は1週間で一番教室稼働率が高いようで、満杯です。 このままで行くしかないので、意欲の無いヒトが抜けて行くのを待ちながら脚力に頼って下さい。 (立っているヒトが10人程度になって、スッキリしてきた。) 今日は志賀直哉と芥川龍之介・小林…

昼間は消して、夜は点けろ! (サークル棟も)

今日は時間の余裕ができたので、ブログの授業案内を沢山まとめて記した、そのノリでこの欄にも一言。 件名のとおりなのだが、先ほど(午後10時半)廊下の灯りを消した不届き者がいた。 もう一つのスイッチが遠くにあるので、犯人を逮捕できないのはザンネ…

「めくら草紙」

いつもながら大国真希の論を理解するのはタイヘン。 留学生が理解できるとも思えないところを、マダム・ジョジョがレポとして奮闘した(と言っていいかも)。 もう一人のレポのキッドはかなり良く理解していた。 さすがにピンチョンの新刊書を、フツーの顔を…

安吾「霓博士の廃頽」

昔、読みかけて挫折した作品、ファルスなのに(?)それ程ツマラナイという印象。 よくもこんなテクストを選んだものだ、と思ったけど、レポが二人ともキチンを自分の読みを出しているのには驚き。 サットマンは卒論で安吾を選んだのだから結果を出したのも…

三島「詩を書く少年」

レジュメが2本とも良くできていたせいもあり、議論が百出して面白かった。 コイちゃんは1年生当初、モヤ〜とした感じで言うことも捉えどころが無かったけど、最近は驚きの成長ぶり! テクストの細部を立ち上げて読み込もうとする姿勢が何よりイイ。 いずれ…

身体論、その他

小林幸夫の「網走まで」論を読んでいるが、身体論の解説に時間を費やした。 ホール「かくれた次元」の口絵写真が受けたので、自宅から持って来た甲斐があった。 来週は「4」節と重松泰雄の「范の犯罪」論。

4日の井伏「借衣」

前回の感想を記し忘れた。 「借衣」は「山椒魚」の原型「幽閉」の次の作品。 井伏の初期にはどんな傾向があったのか? という興味から選んだもの。 解読は難しいものだけど、レポの二人が良く頑張ってくれたお蔭で議論ができた。 議論を何とかまとめられたの…

安岡章太郎「愛玩」

11日から安岡に入りますが、まずはキム君推薦の「愛玩」から。(これを選ぶところはキム君、スゴイ!) 「悪い仲間」は12月2日に延期して、18日は「ガラスの靴」25は「質屋の女房」の予定。 安岡章太郎は、近代文学の中でも有数の文章上手の作家。 …

教室変更?

先ほどこの欄にタップリ記したのですが、パソコンの前で居眠りをタップリこいている中に「保存」ができなくなり消えてしまいました(チクショー!!)。 書き直すのもメンドーなので、明日口頭でお報せします。 テキストやプリントを読んでないヒトは来ない…

次の宮沢賢治のテキスト

『銀河鉄道の夜』(新潮文庫)400円を生協に注文しました。 来週早々には入荷するそうです。 ブックオフで探して無ければ、生協でどうぞ! 発表したい作品を決めておくように!

4日の井伏「借衣」の書誌

『世紀』二号(大12・8)で、「背の高い椅子の誘惑」(昭和6・2)の原型だといわれる。

三島の「百万円煎餅」はエロイ!

カズミンが持ち前の嗅覚を発揮して選んだテクストは、間違いなくエロかったのでピンと来なかったヒトもいたかも? (この夫婦は何をやったの? という疑問を抱いて来た受講者はどのくらいいたのか? オカキュウは理解できなかったので眠かったのか。) カズ…

太宰は(大国論も)難しいけど面白い!

魅力的な作品である「水仙」ですが、レポが「僕」を中心化するという意外な読みを提示したせいもあって議論沸騰!(もう一人のレポは遅れた上単調すぎて問題外!) 盛り上がった議論を踏まえながら(イチローの)結論を急げば、 ・「僕」の草田夫人に対する…

三島由紀夫「火宅」で盛り上がり!  その後の呑みでは鮨で盛り上がり!

2年前にゼミで取り上げた作品だそうだけど、全く記憶が無い。トシはとりたくないもの。 こんな問題作なのに覚えてないなんて、ワケが分からない! 今回はレポが「問題」をシッカリ立ち上げてくれたせいか、とっても面白い議論を聴くことができた。 立教から…

ミドリはん現る!  11月4日は授業強行!

ご心配お掛けしましたが、ミドリはんが今日31日学大の院授業に現れました。 あくまでも本人の弁ですが、単位計算を間違えたのは事務側であって、単位は何とか満たしているので修論さえ完成できればこのまま修了できるはずだとか。 事実はともかく、本人が…

日本ハムは豪い!!!

今(29日、8時半)ヤクルト・巨人戦を聞きながらブログを記しているんだけどネ、日ハムが豪いというのは昼間のCSで西武に負けたからじゃないんでだネ。 たった今、ヤクルトが同点に追いついたのでメチャ嬉しい!!! (沢村が打たれたのも何より快感!…

ミドリは〜ん!  &  井伏で盛り上がり!

ミドリはんと言っても中国の留学生、ミドリという言葉が好きだというのでこの名が付いた(例によって、私が付けた)。 「さん」じゃなくて関西風に「はん」というところが私らしい細工。 そんなことはどうでもいいので、今年も(?)事務的な手続き不足で論文…

セクハラ・アカハラ・ケツの穴

友人のAさんから、ブログで「ケツの穴の小さいヤカラ」と書いたか? と聞かれ、その手の表現は得意だと応えた。 「関谷というヒトはフェアか?」とAさんがBに問われたそうで、「少なくとも私にはフェアだった。」と応えたとのこと。 Bが誰だか不明ながら…

小林幸夫は面白い

今年から「研究法」もブログで連絡することにした。 短編小説に関するレベルの高い論文を緻密に読んで行き、卒論を書く能力を高める。 今日が最初で、例年通りに小林幸夫の「網走まで」論から始めた。 学部3年生には難しいだろうけど、入りやすくて得るとこ…

千田洋幸「舞姫」論(17日の授業)

10日も前のことになると、授業内容は殆ど忘れてしまうほど自分が円熟しているのを実感する。 1時前に始めて、5時間目の千田洋幸氏の授業に食い込んでしまった(途中退室は自由)ほどの激論(?)が展開されたのは覚えている。 テキスト所収の千田論に対…